白髪や髪のうねり、パサつきやぺたんこなど、年齢を重ねるごとに増えていく大人の髪悩み。スタイリングに苦戦したり、自分の髪に自信が持てなくなったら、思い切ってショートスタイルに乗り換えるチャンスかもしれません。大人世代の似合わせのコツについて「ショートヘア美容師」として人気を博す、CIRCUS by BEAUTRIUM表参道の久保友洋さんに伺います。
教えてくれるのは……
CIRCUS by BEAUTRIUM表参道
久保友洋さん
ゲストの90％がショートヘアをオーダーするという久保さん。乾かすだけできれいにきまるのが特徴で、大人の髪質をカバーしながら、その人に似合うショートヘアを見つけ出す“感覚派”の人気美容師。
髪の歪みが気になったら
ショートスタイルに挑戦する時期
年齢と共に“髪の困った”に悩まされるなら、思い切ってショートヘアにするチャンスかもしれません。「ショートヘアは、大人世代の髪質でも扱いやすいのが特徴です」と久保さん。たとえば、長い髪をきれいに保とうとすると縮毛矯正をかけたり、アイロンで毎日スタイリングしたりなど、髪に負担をかけがちです。でも、ショートヘアならその必要はなくなるそう。
「年齢と共に目立ち出す髪の歪みやクセは、ショートヘアにすると根元が立ち上がるのでふんわりとしたフォルムが楽にできるし、全体的に髪が若返ってみえるんです。さらに、トップの髪がぱっくり分かれにくいことで、髪の根元があらわにならないので分け目の白髪もロングに比べて目立たないのもおすすめの理由です」（久保さん）
「顔が丸い」や「髪が痩せてきた」悩み。
ショートヘアなら気にならない！
久保さんがショートヘアを作るとき、髪質や顔立ちはあまり気にしないそう。
「大人世代の場合は細毛を気にする方も多いのですが、その方の雰囲気を見れば、似合うデザインはイメージできます。例えばリップレングスのひし形ショートにしたい場合、仕上がりの長さを少しだけ短くすれば、ふんわり感は出てきます。インスタなどから見つけたヘアスタイルがあれば、カットの際にぜひ見せて下さい。その人に合うよう、微調整を加えるだけで理想の仕上がりに落としこみやすいのが、ショートヘアのメリットなんです」（久保さん）
大人が似合う「ひし形ショート」
自然なふんわり感で華やかに
久しぶりのショートで心配な人や、髪にふんわりとした理想の丸みが欲しい人に人気のひし形ショートスタイル。大人世代が失敗しにくいデザインです。また、顔周りに適度な長さがあると骨格をカバーしたり、顔のパーツを華やいでみせる効果があります。顔立ちや雰囲気によって長さを微調整すると、似合うデザインに辿り着けます。
縮毛矯正をした髪が
ショートヘアに向かない理由
「ショートヘアは、細かいことを気にせずトライできます」と話す久保さんですが、縮毛矯正をかけた髪の場合、ショートをおすすめしないこともあるそう。
「縮毛矯正をした髪は、ショートの魅力である丸みやふんわり感がでなくなってしまいます。特に後頭部がペタンとしてしまうため、本来は360度きれいなフォルムが出るショートでも、アンバランスになってしまいます」（久保さん）
Side&Back
少しクセがあることで、サイドのレイヤーに動きが出たり、後頭部の丸みが作りやすくなります。逆に縮毛矯正をしている髪の場合は後頭部が平になったり、毛束に動きが出ないので地味になりがちだそう。
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