20代で同学年のライター、絶対に終電を逃さない女さんとヒオカさんには、共通のある悩みが。世間では“40代で体にガタがくる”というけれど、ふたりがそれを感じたのは小学生の頃。20代の今、あらゆる不調に悩まされているといいます。社会の“普通”に適応できない、体が弱い人の日常について語り合います。
絶対に終電を逃さない女さん(写真左)
1995年生まれ。早稲田大学文学部卒業。大学時代よりライターとして活動し、現在はエッセイや小説をWebメディア、雑誌、映画パンフレットなどに寄稿している。著書にエッセイ集『シティガール未満』(柏書房)。(Twitter/note)
ヒオカさん(写真右)
1995年生まれ。地方の貧困家庭で育つ。自身の体験記を書いたところ、話題を呼びライターの道へ。"無い物にされる痛みに想像力を"をモットーに弱者の声を可視化するために取材・執筆活動を行う。著書は『死にそうだけど生きてます』(CCCメディアハウス)、『死ねない理由』(中央公論新社)。
「体力ない」を自覚したのは小学生の頃
ヒオカ:他の人と違うと自覚したのはいつ頃ですか。
絶対に終電を逃さない女さん(以下、終電):子どもの頃、単純に体を動かすことに興味がなかったんです。保育園でみんなが走り回ったりとか、ドッジボールとかしていたりするのに、私は興味がなくて。そういうことを一切せずに育って、小学校でシャトルランとかやると、クラスで一番早く終わっていました。
ヒオカ:一番リタイアが早いということですね。
終電:そういうことがきっかけで、体力ないのかなって思い始めました。今の症状としては肩こり、膝が痛い、倦怠感、悪夢とか。食いしばりもあって、食いしばりのせいで肩こりなのかもしれないですけど、ちょっとまだわかってないです。あと首が痛いです。ストレートネックで、頚椎椎間板ヘルニアの診断を受けています。謎に関節が痛いときがあります。全身いろんなところが痛くて、そのときによるんですけど、手首とか痛いですね。
編集部:何かをしたみたいな思い当たる節はなく、ですか。
終電:ないですね。原因がわからない謎の不調も多いです。
整形外科に行かないと生活が成り立たない
ヒオカ:私は、運動は全然得意でした。長距離とかも得意で、運動も好きだったんですけど、中学生で腰痛になりました。朝起きたら腰が痛すぎて立てなかったんです。
終電:いきなりですか。
ヒオカ:いきなりです。そこからリハビリに通うようになりました。それから15年間腰痛持ちです。あと、高校1年生で膝の半月板を痛めました。体がめっちゃ硬いんですよ。だからスキー合宿でピキッてなっちゃって、それから膝もずっと痛くて。今でも毎年注射を膝と腰に打たないと生活ができないんです。高校生のときから、針治療とか、整形外科に毎週行かないと生活がもうできなくて。ガチガチになって頭痛になって吐いちゃうので、勉強が全くできなってしまうんです。
あと、高校が進学校でスパルタだったので、12時間勉強しろとか言われてて。でも自分は8時間勉強すると、肺が痛い、頭が痛い、呼吸が浅くなる、体がだるい、みたいになっちゃって。そのときに体が弱いなって思いましたね。
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