「自分のスキルを持っていない会社を探す」意味とは?
lotsfulが定期的に行なっている副業調査によると、子育て世帯の4割以上が副業経験者だったといいます。
「特に女性の場合、ライフスタイルが変わったときに、営業の最前線でずっと活躍するのが難しくなって企画側に回ったり、人事や広報などのバックオフィス側になったり、サポートするような職種に変わる人も少なくありません。
それらの営業企画や人事、広報などのお仕事は、特に中小企業やスタートアップ企業など小さい組織にはなかったりするんですよ。 それが、会社が大きくなるにつれて絶対に必要になってくる。いざ必要になった時に、どういうふうにやっていったらいいのかわからない企業が多いんです。
営業でも、営業企画として戦略を立てて、実行に移すところの知恵が欲しいとか、人事担当がいなくて社長がやっているのでそろそろ人事制度を整備したいという声をよく聞ききます。
転職だとスキルアップが前提になることが多いため、組織のレベルが高かったり、新しい挑戦や今までやってことのない経験ができたりしそうな会社を探す傾向があります。
しかし、副業の場合は、『自分が持っているスキルを必要としている会社はどこだろう』という視点で見ると、売り込みやすくなります」(田中さん)
lotsfulではほかにも、
・IPOを見据えて経理業務体制を再編する!経理・財務
・人材の可能性を最大限に引き出す!キャリアアドバイザー/メンター
・500年の歴史を持つ老舗の新しいステージを作り上げる!ショールーム企画
・いちごの魅力を最大限に活かす!加工品開発
など、過去の経験を活かしたり、興味をそそられる職種や企業を発見できます(2024年10月15日現在)。
「今は、lotsful以外にも、さまざまな副業サービスが登場しています。初めから難しいことにチャレンジしようというよりは、いろいろなサイトを見る中で、自分に合うものを見つけていけると思います」(田中さん)
副業から正社員になる道はあるのか?
ちなみに、副業から正社員という道もあるのでしょうか?
「もちろん、あります。とはいえ、lotsfulでは基本は副業として目下の課題を一緒に解決してくれる方を求めている企業が大半です。
ただ、どこの企業もそうだと思いますが、常に全員が採用ターゲットになり得ます。やっぱり良い方には仲間になってほしい。そういう意味では、副業として関わっている方でこの人素敵だな、一緒に働きたいなと思った方を日々の業務の中で見つけられるのは企業にとって大きなメリット。
個人の方にとっても、面接だけだと企業のことはあまりわからない。実際に中に入って業務を経験し、かつ、いいなと思ったところにそのままオファーをもらって入社できるのはいい流れだと思います」(田中さん)
企業での副業は、転職や就職、クラウドソーシングやスキルシェアとも違った視点や経験を、私たちに与えてくれそうです。
構成/佐野倫子
イラスト/Semo
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