クリスマスの日、私は「シブヤから遠く離れて」を観にコクーン劇場へ。今回は初日と千秋楽の両日観れるという機会に恵まれました。

本作は2004年に、今は亡き蜷川幸男さんの演出で上演されました。それから12年、当時と同じくマドンナのマリー役には小泉今日子さん、そして演出には脚本を手がけている岩松了さんによって再演されました。

12年の歳月を経て、小泉さんはマリーという女性像をどう感じ、演じるのか・・・きっとファンの方であれば、そういう目線で捉えていた方も多いかと思います。

ここ数年、舞台では切なく、艶っぽく、命すり減らしながら生きてるような女性像を演じることが多い小泉今日子さん。そして今回舞台は2度目ながらにして、主人公「ナオヤ」の若さと狂気に満ちた危うさを見事に演じていた村上虹郎さん。今後の活躍も楽しみです。

他の作品も何度か拝見しているのですが、岩松了さんの作品は、今回みたいに回数重ねて観ると、初回に捉えていたことがまた違って感じてしまうほど難解で奥が深い。かと思えば、意味不明でもなぜかダイレクトに刺さる描写だったり・・・「頭で考える」というより「心で感じる」ことの面白さを教えてくれる独特なストーリー展開が魅力。終わった後に「何が正論」ということを突き詰めるのでなく、個々に感じたことを論じ合うことの面白さに気付かされます。

テレビドラマでは現実の世界をリアルな言葉で表現し、共感を与えてくれることが多いと思うのですが、舞台はドラマと違った独特の空気感や豊かな表現力と言い回しが醍醐味。舞台美術も然り、非現実な世界観に魅せられてしまいますが、一方でキャラクターの魂が宿ったようなリアルさ、舞台ならではの緊張感と臨場感・・・それはテレビの画面上とは違う、俳優陣たちの熱量や息づかいが直に感じるからこそ。舞台の魅力の一つはそういうところにもあると思います。

演出でクライマックスには雪が降り注ぎ、幻想的な世界が広がります。千秋楽を迎え、最後のフィナーレではその雪もマックスに。その中を、役者さんたちが充実感と達成感を漂わせながらの最高の笑顔。こちらまで込み上がる思いでいっぱいになりました。

帰り道に食事で立ち寄ったら、目黒川がこんなことに。今年唯一クリスマス気分を味わったのはこの夜景のみ(笑)

素敵なクリスマスに感謝です♡ 

おじさんジャケットのようなオーバーサイズ感が気に入っているLIVENの革ジャケット。昨年のものですが、柔らかくて着心地も抜群で今年も大活躍。同じような煉瓦色のバッグは「MY THINKS」のもの。今では希少価値の高い、アメリカアカシカの革を使ったもので、ぽってりとした巾着型で外ポケットがなんとも愛着を感じてしまいます♡