新月のスペシャルバージョン「日食」は
太陽の光を月が遮るタイミング

2021年6月10日19:54に、前回皆既月食が起こった「射手座」とペアを組むサイン、「双子座」で金環日食が起こります。
この金環日食が見られるのはカナダ北東部から北極海、ロシア北東部と北極周辺。また、アメリカ大陸北部やヨーロッパ・ロシア・中央アジアでも部分日食が見られます。

日食は、地球と太陽の間に月が入った状態。
宇宙から地球を見ると、地球→月→太陽と直線状に並んでいるので、月が太陽光を遮り地球上に影を落としていきます。

もっと深く知る! Keiko’s Moon Astrology
2021.5.26 射手座皆既月食を振り返る >>

このとき、月が地球に近いと、太陽が月にすっかり隠れてしまうので「皆既日食」に、月が地球から遠いと、月は太陽を隠し切れず、リング状に太陽の縁がのぞく「金環日食」となります。
地球と月を結んだ線からややずれたところで、太陽と月が合となった場合が「部分日食」。

なかでも皆既日食では太陽はまっ黒になり、太陽の大気のいちばん外側の部分=コロナが噴き出しているのが見えます。
太陽の光が遮られるので周囲も暗くなり、気温も2度から5度ほど低下。
とても強烈な光景で、それを見るために飛行機や船を使って日食が観測できる土地まで出かける「日食ハンター」もいるほどです。


観測できるエリアでは、特に強い影響を与える日食

前回の皆既月食のときにもお話ししましたが、古代、「食」は不吉なものと考えられていました。
ことに生命の源である太陽が隠されてしまうので、日食に対する恐れは大きいものだったのでしょう。蛇や魔物が太陽を飲み込んだときに「食」が起こり、悪いものたちが地球上にはびこるというエピソードが、世界各地の神話に見られます。
日本神話でも、太陽神である天照大神が天岩戸に籠もってしまい、世の中が疫病が流行るなど、災厄が一斉に起こったとされますが、これは日食を指しているのではないかと考える研究者もいます。

人々は、こうした災厄がいつ起こるのかを予測し対策をたてようと、天体の動きを観測。ここから占星術が始まりました。

古代バビロニアでは、太陽の欠けた場所を観測し、そこから、どの地域でどんな災厄が起こるかを占ったとか。
現代の西洋占星術でも、日食を観測できるエリアに、強い影響を与えると考えられています。

では、日食が見えない地域には関係ない?と思われるかもしれませんが、
ブラジルで蝶がはばたいたときにテキサスで大竜巻が起きる――ではありませんが、様々な形で世界中がつながっている現代、無関係でいられるはずはありません。