フリーエディター有田麻奈美 「日々丸かじり」

2015.4.29

きものから帯へのリメイク@仕立て屋 凛

早いもので、もう4月が終わろうとしています。もう2015年の1/3が終わりという、このスピード感、軽く衝撃。「きものの暦」では、お茶会などは別にして、5月は繰り上げて単衣を着てもOKの時期で、そろそろ袷はお終い。地域差はあるでしょうが、温暖化のため、やはりこの時期の袷は暑くて大変なのです。

先日、訪れた根津美術館のお庭。紬ちりめんの着物と小紋の羽織で。袷だとすでにうっすら暑かったです。夏がコワイーーー。本当にコワイーーー(超汗っかきです)。

さて、昨年から、ちょこちょこお世話になっているのが「仕立て屋 凛(したてや りん)」。女性和裁士の柳さんがおひとりでされています。呉服屋さんを通して仕立てるのは楽でいいのですが、あれこれ相談しながらの柳さんとのおしゃべりも楽しくて、困ったときはお願いしてしまいます。

いまから20年ぐらい前、生まれてはじめて自分で購入したきものが、この「若竹色の疋田絞りの小紋」。緑に黄、紫と好きな色だけが使われたこの反物にひと目惚れして、八掛けの色を決めて・・・・・・・。とにかく当時は大のお気に入りで何度となく着用。大切に保管していたつもりでしたが、ひさしぶりに出してみたら、右前と左の後ろが大々的に色変化していて、着用不可な状態になっていました。紫外線に当たると色がかわるのは知っていたけれど、防虫剤の影響かしら?? 箪笥にしまっていての色やけにびっくり。ショックです。

袷のきものを解いて、洗い張りしてもらった残布。すごい色やけ!! 「大丈夫なところを使って、帯ならもう1本くらい、取れるかも」と柳さん。帯は4メートル少しあればできるそう。

さっそく、「仕立て屋 凛」に持ち込み、柳さんに相談。まずは一度解いて、色やけ部分が目立たないように仕立て直せないか、パズルみたいですが布の場所を入れ替えてみることに。結果、かなり広範囲なので、色やけ部分はどこかしらに必ず出てしまうそう。羽織に仕立て直す? とも思ったけれど、今回は、思い切って帯にすることにしました。

洗い張りして、布の状態を確認してから、柳さんを通して、お知り合いの帯屋さんにお願いします。裏地に効かせ色もかっこいいけれど、落ち着く同系色で、明るくしてもらいました。お値段は、こんな感じです。

絞り着物洗張り 表地  4500円
解き代 袷      2500円
名古屋お仕立て    10,000円
接ぎ3か所       1500円
帯芯         2000円
お太鼓裏地      4000円
計         26,500円

出来あがった名古屋帯。名古屋仕立てにしてもらいました。裏地は爽やかなブルーグリーンで、ちょっと可愛い感じに。

今回の柳さんとのおしゃべりは、「お茶」について。顧客の8割がお茶をされている柳さんは、かなりの業界事情通(笑)。いろいろ勉強になりますわ。そして次の話題は、もはや伝説の「紬で歌舞伎座はマルかバツか」。ジーンズで歌舞伎を観に来られる方も多いのに、紬でもいいじゃない? でもすごく前の席なら、華やかなやわらかもので観たいですね、というのが私達の共通見解。と、きりがないのでそろそろお暇することに。

さて、4月末の日曜日は、恒例のきもの仲間との集い「お気楽会」の予定。今回のドレスコードというかしばりは、“どこかにひそかに動物さん”なんですw。お天気が良かったら、この小紋にペガサスの帯留めをして、お出掛けしたいと思います!

2月に反物で購入した「染めの北川」の小紋も仕立てあがったので引き取ります。柄の中の黄色をぼかして八掛けに。汚さないようにしなきゃ。

仕立て屋 凛