毎シーズン、靴、靴、靴――靴に真っ先に目が行くのに、今年はバッグが気になります。バッグは、その素材、色、ブランド、形だけでなく、「どこでどう持つか」が大事! と何度もお伝えしていますが、またまた重ねてすみません。肘にかけてクラシックに持つのか、ショルダーを長くして支点を下にするのか。肩下にちょうど収まるようにし、視線をぐっと上に上げるのか、など。バッグは持ち方で、印象も大きく変わるのです。

さらに、冬はコートの肩のデザインや、丈によってベストバランスのバッグも変わってくるので、新しく買うなら、コートを手に入れる直前か同時期に買うのがベスト。逆に言うと、昨年までのコートも、バッグの選び方で、うんと新しく見えるのです。

さて。6月末でミモレの編集長を卒業し、スタイリストとしての活動も増えた今、「リースに廻る時間」が圧倒的に増えました。

そんな今、おすすめのバッグを(あ、あくまで私的です)今日はご紹介しますね。

まず3位。あ、順位にあまり意味はないのですが――。イギリスのブランド、オールセインツのVOLTAIRE FLAT HOBOバッグ。コニャックのように深い艶色、そしてフラットながら収納力があるサイズ感、少し長めのショルダーバッグとトート――2WAYで使えるデザイン。さらに、平らな持ち手で肩への食い込みが少ないハンドル、使い込むほどに味が出るリアルレザー。これ、良いです。ボリュームニットや肩山が落ちたコートにも、バランスよく持てます♡ ¥58000(税込み)です。はい。既に購入済み。実は、アパレルへの復職を考えておられる方からインスタにDMを頂きました。「ものがたくさん入る今っぽいバッグは?」と。こちらおすすめしました(笑)!

2位
ハットで有名なアシーナ ニューヨークのカゴバッグ。リアルファーがあしらわれ、ナバホテイストのチャームがアクセントに♡ 可愛らしさとスポーティさ、そしてエスニックな雰囲気がミックスされ、どんな着こなしにもフィットしてくれそうです。カゴって、ハンドルが短くて持ちづらいなあ、と私自身も実感がありますが、これはストラップもついているため、肩からも提げられ、両手が空くので便利! ¥26000(税抜き)。あ、あと縦長のカゴは、なかなかに全身バランスが難しいのですが、横長のカゴは、その心配も無用です。

1位です。もう1度になりますが、順位はあまり関係ないんですが――。ニューヨークのブランド、マンサー・ガブリエルのラウンドバッグ♡ レザーの巾着がアイコンのブランドで、ずっとセレクトショップで、しかもセレクトされたラインナップしか見られなかったのですが、やっと日本本格上陸。きちんとラインでチェックできるようになりました。わあい! 狙っていた小さな巾着だと長財布が入らないなあ、とか、欲しい色が見つからないんだよなあ、と思い断念していましたが、今回は出会ってしまいました。この深いグリーンの丸いバッグ(笑)。ピンタレストや海外snapで見て、気になっていたんです。今年流行のジャケットや、英国ブームから人気が再燃中のトレンチコートなど。少し堅いシルエットのアウターにぴったりなんだよなあ、と。うぅ。悩んでしまう。お値段はしますが、きっとスタイリングを革新的に変えそうですよね。そうそう。10月23日(火)までGINZA SIXでポップアップをしているみたいなので、見に行こうかな、と思っています。

女性像や、そのシーズンのおしゃれの方向性を如実は表してしまうバッグ。お気に入りの1つが見つかると良いですね!

大草 直子

  • 持つだけで今っぽくなれるバッグ。放浪する人々――HOBOと名付けられているので、プリントのワンピースにラフに合わせたり、もちろんこうしてデニムにも。
  • 見つけたとたん、悲鳴を上げたほど可愛いバッグ。色使いも絶妙。あえて、カゴにファーと言う季節がずれた感じも好きです! お問い合わせ先/ショールーム セッション tel. ‭03-5464-9967‬