子供の頃から料理が大好きなアクセサリー作家・山本亜由美が、日々アトリエにこもって、知らない味や大好きな味の再現にトライする「食いしん坊レシピ」がスタート! 
あるときは1人で。スタッフや友人がいるときは2人で。
簡単で美味しくて、素材の組み合わせも楽しくて。
足したり引いたりが簡単なご飯をご紹介しようと思います。

 
 


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数年前京都を旅した時、美味しいからぜひと勧められた和食屋さんでいただいたご飯がとっても印象深かったため、以来私の食卓にはこちらの料理にインスピレーションを受けた料理が並ぶことが増えました。

特に目から鱗の美味しいメニューはポテトサラダでした。
ゴロっと切った茹でたジャガイモを液状の生クリームで和えたもので、味はおそらく塩と何か酸味が入っているようでした。でもほぼ生クリーム味!

早速家で試してみようと、まず粉ふき芋を作って潰し、熱々のうちに生クリームを入れてみました。そしたらなんと水分が蒸発してしまい、お店のような液状感が無くなってしまったのです。そうか、芋を冷ましてから生クリームを入れなくてはいけなかったのか。

でも、この失敗作がとっても美味しかったのです!

生クリームの水分が蒸発し、ほぼバターとなったため濃厚で旨味たっぷりのポテトサラダならぬトロトロマッシュポテトが出来上がりました。

使う調味料は塩と生クリームだけ!

トロトロマッシュポテト


材料(作りやすい量)

・ジャガイモ 500g
・塩 適量
・生クリーム 60-100cc (量はお好みで)

作り方
1 ジャガイモの皮を剥き、半分にして5mmほどの厚さに切る。

2 鍋にジャガイモと塩、ひたひたの水を入れ火にかける。

 

3 ジャガイモが煮え上がる頃に水分が少なくなるよう調節し、途中スプーンやフォークでつぶしながらトロトロの状態にする。
(水分が足りなくなったら途中水を加える)

 

(写真の状態になったら火を消し一気に芋をつぶして滑らかにする)

4 生クリームを加えたら火にかけ、よくかきまぜ、ある程度水分が蒸発しトロリとしたら出来上がり。

 

ぜひ塩気はしっかりと!
冷めてもおいしいのですが、せっかくですから温かい状態も食べていただきたいので3の状態まで作り置いて、冷めたジャガイモに少しだけお水を加えてトロトロの状態にしてから4の生クリームを入れる工程を行えばいつでも温かく召し上がれます。 


さて、今回使ったジャガイモは「男爵芋」。
「男爵芋」で作ると優しい出来上がりで、黄色い色の「インカの目覚め」で作るとより濃厚になりこちらもおすすめしたいです。
まだ作ったことはありませんが、紫色した「シャドウクイーン」やピンク色した「ノーザンルビー」で作るのも食卓が楽しくなりそうですね。

余ったマッシュポテトは冷めると成形しやすいのでぜひコロッケに。
牛ひき肉と玉ねぎを炒め、うっすら塩胡椒をした物を加えて作れば揚げたて熱々トロッとこれまた夢のようなお味。


ああ、もうカロリーは気にしないでください。

ちなみに、冒頭の京都の和食屋さん、お店のメニュー子供の頃から食べているような家庭料理も多く、ちょっとした手間が加えられご飯にもお酒にも合う大人顔になっていました。

ゴボウのきんぴらはごく薄く細く均等に切られ美しく小皿に盛る。キュウリの古漬けはたっぷりのすり生姜とお醤油できりりと。なますの甘みは絶妙で、お麩の胡麻和えが上に乗せられていたりと。そうか、家庭料理もこうすれば人を招いた時にも出せる一品になるのか!そんな閃きを沢山いただいたお店でした。

撮影・文/山本亜由美 構成/藤本容子

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