成長の「ターニングポイント」を知れば自信が持てる

 

また、Sさんはマネジメント職の経験をお持ちです。それぞれお聞きしたところ、こんなエピソードを教えてくれました。

・預金係/主任について
Sさん:新人2名を教育。上司の仕事のサポートや、上司と部下のパイプ役も務めました。主任になるまでは自分とお客様のことしか考えていなかったのですが、支店全体のことや企業の将来のことを考える視野の広さを持てるきっかけになりました。

・預金係/係長について
Sさん:10名ほどのチーム運営を担当。プレイヤーはほぼ離れていて、マネジメント中心の業務です。メンバー管理、目標達成のための業務効率化、さらに人事評価も行っています。メンバーの雇用形態が異なるため、それぞれの立場や将来目指すポジションなどを考慮して目標を設定し、モチベーションアップに努めています。


会社や組織として目指す方向や、中長期の目標を達成するにはどうしたらいいかを考える力を「コンセプチュアルスキル」と呼びます。プレイヤーから、ひとつ上の視座を持てた主任や係長の経験は、Sさんにとって間違いなくターニングポイント。20年の勤務の中で遭遇した転換点は、サラリと書き流さず職務経歴書にも反映を。

女性活躍推進法ができて5年以上経ちますが、中小企業・ベンチャー企業ではまだまだ人材が育っていません。そのため、中途採用でリーダーや管理職を担ってくれる女性のニーズはとても高いんです。ターニングポイントを自覚することで、自分は異業種でも十分活躍できる人材だと実感することにつながるはずです。

 


40〜50代は「取引先」をベンチマークしよう


転職を検討している40〜50代の方は、現在の職場の取引先で「いいな」と思った会社をベンチマークしておき、求人が出たら問い合わせてみるという方法も。

40〜50代は社会人経験が豊富なだけに「オーバースペック」な印象を与え、敬遠されてしまうこともある年代ですが、応募先企業に知り合いがいれば採用を後押ししてくれる可能性も。長年ひとつの組織でコツコツと取り組んできた姿勢が、プラスに働くことも多いはずです。