世の中、ボディ・ポジティブがトレンドとは言いますが、実際にはSNSの普及で自撮り文化も進み、ルッキズムや他人との比較で苦しむ人が増えている気がします。

そんな中、アリアナ・グランデが「人の外見についてコメントすることに、もっと慎重になって」という趣旨のメッセージを語る動画をTikTokに投稿。これは彼女が最近パパラッチされた近影が痩せすぎだと心配する声が多かったことに対してのアンサーですが、その切実で率直なメッセージが外見に悩むすべての人たちへの愛に満ち溢れていて感動的だったので、ご紹介したいと思います。

朝出かける前に撮ったという動画では、アリアナはトレードマークであるいつもの跳ね上げたアイライナーもつけまつげもなくて、ほぼすっぴんで登場。

@arianagrande

♬ original sound - arianagrande


「いつもはこういうことはしないし得意じゃないんだけど、私の体型に対する懸念の声について話したいと思います。

 

私たちは人の体型についてコメントすることに、もっと思慮深くなるべきだと思う。たとえそれが善意からであっても。それが痩せているとか太っているとか、健康的だとか不健康だとかセクシーとかセクシーじゃないとか、何であってもね。人のボディについてコメントすべきではないと思う。

私たちは人を褒めることもできれば、見たくなければ見ないことだってできる。人にはそれぞれの美しさがあります。みんなが健康的だったという頃の私は、いちばん最悪の時期でした。ストレスを感じていて、アルコールや抗うつ剤をたくさん摂っていたし食生活もお粗末なもので、実際は不健康だった。人がどんな経験をしているのかは、外からはわからないものです。もっと他人に優しくなってください。そして自分にも優しくね。あなたはどんな状態にあっても美しい。

―ところで私は今つけまつげもアイライナーもつけてないけど、これが本来の私。怖がらないでくれるといいんだけど。あなたが太っていてもどんなメイクをしていても、どんな美容処置を受けていても、受けていなくても、どんな人生のステージにあったとしても。私はあなたが美しいと思う。みなさんにたくさんの愛を送ります。素敵な1日を過ごしてください」。

4月、ロンドンのクラブを後にするアリアナ・グランデ。写真:Splash/アフロ

痩せすぎと言われたことに傷ついたであろうに、怒りではなく、外見に関して悩む人々のことを思いやりながら言葉を選んで、自分の言葉で正直な想いを話したアリアナ。この動画はインスタグラムの自身のアカウントにも投稿され、ベラ・ハディッドも長文で、アリアナが声を上げてくれたことに感謝するコメントをしていました。

容姿も商売道具のうちであるハリウッドセレブにとっても、心無い体型批判をされるのはしんどいこと。アリアナの勇気ある発言に救われた人も多いはず。口先だけでない、本当の「ボディ・ポジティブ」や「セルフラブ」について、私たちはこれからもっと考えなければいけないのかもしれません。

 


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