Webクリエーターから日本語教師、食育指導員まで!人気職業の第一歩


まず、ハロートレーニングの「求職者支援訓練」(雇用保険に入っていない人たち向け)のざっくり基本情報から。

■募集は毎月
■受講料は無料(テキスト代など一部自己負担あり)
■訓練期間は1〜6カ月

と、思い立ったが吉日。毎月募集があるので、最短で1カ月後から受講可能です。

ただ、受講を申し込むためにはいくつか応募資格があります。

■ハローワークに求職申し込みをしている方
■労働意思と能力を有し、職業訓練などの支援を行う必要があるとハローワーク所長が認める方
■雇用保険被保険者ではない方
■公共職業訓練または求職者支援訓練受講終了後1年未満ではない方

噛み砕くと「求職中の人が対象ですよ」「求職者支援訓練は2個も3個も連続で受けられませんよ」ということです。

そして、講座内容も見てびっくり。下記は2023年4月開講の東京都の募集コースの一部ですが、とにかくバラエティ豊かなのです。

■ゲーム・アプリ・Webクリエーター養成科
■介護職員初任者・看護助手・福祉用具専門相談員養成科
■グラフィックデザイナー養成科
■フラワーデザイン・ビジネススキル養成科
■住まいのデザインCAD・BAM科
■ネイリスト養成科
■日本語教師養成科
■食育指導員養成科

など、一部抜粋でこんな感じ。
お住まいの都道府県によって求められている職種が違うため、管轄のハローワークに問い合わせていただければと思いますが、気になる講座がたくさんありました。

民間の学校での講座のため、毎月講座は変わります。ものによっては、毎月あるものもあれば、3カ月ごと、6カ月ごと、と教室の空き具合や講座開始のタイミングによって違うので、こまめにチェックしてみるのが◎。

写真:Shutterstock

受講には、事前にハローワークでの面談の場がしっかり設けられています。(税金でまかなわれている以上、気になる講座を無料でいくつも受けて、「あぁ楽しかった!」で終わらせるわけにはいかないですからね)

2個も3個も受けられないからこそ、受講してみたものの「思っていたものと違った」とならないように、やりたい仕事と希望の講座のすり合わせをしてアドバイスを受けられます。また、学校見学もできるので、より具体的にイメージできるのがうれしいところ!

 

ちなみに、申し込みはお住まいの管轄のハローワークですが、受講する学校は管轄外の都道府県でもOK。例えば、埼玉在住の方が東京の「ハロートレーニング」を受けることも可能ですし、Uターン前提に地元で受講もできます。

通所が基本ですが、「育児・介護中の方」「通所可能な範囲に訓練実施機関がない方」など向けにオンライン講座もあるので、育児や介護で諦めていた人も相談の価値あり、です。

さまざまな女性に優しい世の中の制度が登場する前に、会社員人生を離脱せざるを得なかったのがミドル世代ではありますが、最近は、女性活躍推進、ダイバーシティなどに取り組む企業が増え、イマドキの女性たちの働く環境はずいぶん改善されてきています。

さらに、5年ごとに調査し発表している「第16回出生動向基本調査」(2021年)によると、第1子の出産前後の女性の就業継続率はこの5年間で5割台から約7割に大きく上昇したそう。

ようやく訪れたこの風潮のなかで、自由に自分らしい働き方を目指してみませんか?
 


構成/佐野倫子