両方のファンが喜んでくれているのが、すごく嬉しい


ーー今回はキャスティングも松也さんですよね。國矢さん、蔦之助さんはやっぱり外せない存在でしたか。

松也 いやまあ、人がいなかったんで(笑)。

國矢 結局こういうマクラが毎回つくんだね、今日は。

蔦之助 それですぐ方向転換する(笑)。

松也 本当はもうちょっと若い人でやりたかったんですけど人がいなくて、仕方ないかってことで(笑)。

ーーみなさん本当に仲良いですよね(笑)。

松也 いやでも本当に、この二人とは自分の自主公演でもずっと一緒にやってますから、自分の初演出で公演を上演するって時には絶対にいてもらわなくては困る方でした。もう一人(尾上)菊次も、本当は今日もいてほしかったのですが、そのメンバーには絶対にいてもらうということは今回の『刀剣乱舞』を企画した時点で考えていました。

もちろんこの二人だけではなく、みなさんそういう思いを持ってキャスティングした方たちばかりなので本当にありがたいです。初演出というなかで、信頼のおける方たちに出演していただけるなら、僕もある種おまかせしてできるところもありますから。それは本当に助かりましたね。

 

ーー幕が開いて数日が経ちました。お客様の反応や手応えはいかがでしょう。

國矢 上々と思いますよ。盛り上がって欲しいなってところはちゃんと盛り上がってくださるし、たとえば『刀剣乱舞』の、知ってる方しかわからない場面があったりしても的確に反応してくださるし。演出の意図がちゃんと伝わったうえで、みなさん楽しんでいただけていると思いますね。

 

蔦之助 『刀剣乱舞』と歌舞伎、両方のファンが喜んでくださってるというのがすごく嬉しくて。やっぱりどちらかに偏ってもいけないし。それで『刀剣乱舞』のファンの方が歌舞伎を好きになってくれて、その逆も然りで。そういうことが生まれている空気を舞台に立っていても感じるので、そこは成功しているんじゃないかなと思います。