コロナ禍も明け、毎週のように各地で4年ぶりの花火大会が開催されています。なんといっても花火大会などの夏の行事に欠かせないのが“浴衣”。せっかく行くのなら、久しぶりに素敵な浴衣を着て出掛けたいものです。

とはいえ、年に数えるほどしか着ない浴衣はなかなか買い替える機会も多くはありませんよね。おそらく、大半の人が数年に一度くらいのタイミングで新調しているのではないでしょうか。だけど、毎年同じ着こなしではどんなに気に入った浴衣でもだんだんと飽きてきて、なんだか垢抜けない印象になってくるはず……。そんな時におすすめなのがいつもの浴衣に“ちょい足し”すること。

今回は、大人の女性におすすめな“ちょい足し”テクを3回に分けてご紹介します。1回目のキーワードは“帯”。

帯を選ぶときのポイント

① 浴衣の地色や柄に呼応した馴染ませ色を選ぶ

伊勢型写し浴衣「シダの葉」蒲公英色 ¥41800/EMON 麻兵児帯 ¥38500/竺仙 帯締め/衿秀 帯留め/私物

ビビッドなイエローに映えるシダの葉柄が、大人っぽさを演出してくれるこちらの浴衣。つい、イエローに反応しがちだけれど、大人の女性に相応しい品のある浴衣スタイルを目指すなら、柄の白に着目。合わせる帯を同色にして馴染ませたら、鮮やかな色の浴衣は華やかさと清涼感のどちらも感じる装いに。さらにアクセントとして帯締めと帯留をプラスすると、こなれ感のある着こなしも叶います。

 

② 浴衣の地色に映える効かせ色を選ぶ

縮小紋中形ゆかた ¥91300/竺仙 麻半幅帯(竺仙) ¥33000/きもの樂布 山正 帯締め/衿秀 帯留 ¥27500/壱の蔵

藍染めに、大胆に青海波模様が描かれた浴衣には、赤と白のコントラストが素敵な半巾帯を。パキッとした色味の帯が落ち着いたカラーの浴衣に効いていて、凛とした美しい印象に仕上がります。浴衣と帯の色で構成されたブルーと白の帯締めを合わせれば、統一感のあるコーディネートに。