まだまだ暑い日が続き、「9月なのにまだ夏なの〜」という気分ではありますが、続々と秋ドラマの情報が解禁されてきています! みなさん、気になる作品はありましたか? 本稿では、ミモレ世代におすすめしたい3作をピックアップしてみました。どれも明日を生き抜く力を与えてくれるであろう作品たちです。ぜひ、チェックしてみてください!

笑って泣ける! 令和のネオ・ホームコメディー
『コタツがない家』(毎週水曜22:00〜)

『コタツがない家』(日本テレビ系/毎週水曜22:00〜)公式SNSより
あらすじ:主人公・深堀万里江(小池栄子)は、「彼女に頼めば離婚しない」という伝説を持つやり手ウェディングプランナーにして社長。仕事はバリバリだが、家には廃業寸前の売れない漫画家の夫と、アイドルを夢見るもオーディションで脱落し人間不信になってしまう息子、さらに熟年離婚を言い渡された父親も来てしまい、3人のダメ男を養うはめに! てんやわんやな日々に小さく小さくきらめく幸せを描き出すネオ・ホームコメディー。

令和に入り、“男が稼ぎ、女が家を守る”という家庭の形が、前時代的だと言われるようになってきました。女が男を養ってもいい。頭では分かっているけれど、ひとりで夫・息子・父の3人を食わせている深堀万里江(小池栄子)は、物語のなかのキャラクターというか。あくまでフィクション上の生き物のように思ってしまいます。

 

だけど、これから時代が進むと、万里江のような女性がスタンダードになる可能性もあるんですよね。『コタツがない家』(日本テレビ系)は、令和っぽいというよりも、現代の先取りをしている作品になっていくような気がしています。

また、個人的にうれしいのが、脚本家の金子茂樹さんが1年ぶりに連ドラを担当されること!  金子さんは、『プロポーズ大作戦』(フジテレビ系)や『SUMMER NUDE』(フジテレビ系)、『コントが始まる』(日本テレビ系)のように、失われていく青春の切なさを詰め込んだ物語がお上手な脚本家さんです。ただ、『俺の話は長い』(日本テレビ系)や『ジャパニーズスタイル』(テレビ朝日系)のようなクスッと笑える作品でも能力を発揮されているんですよね。

そんな金子さんが2019年に描いた『俺の話は長い』(日本テレビ系)は、ヘリクツをこねまくるニート・岸辺満(生田斗真)に翻弄されながらも、絆を深めていく家族たちの物語でした。あらすじを読んだ段階では、ちょっぴり重めな話なのかな? と思っていましたが、始まってみるとすごくフランクで、明るくて。みんないろいろ抱えているけれど、生きて、家族で笑い合って食卓を囲めたらそれでいいじゃん! と思えるような楽しいホームコメディでした。

『コタツがない家』では、『俺の話は長い』で主人公の姉を演じていた小池栄子さんが主演を務め、金子さんとの再タッグを果たします。プロデューサーの櫨山裕子さんによると、本作は、『俺の話は長い』の満が3人いるのと同じ状況に置かれた主人公が奮闘していくようです。ひとりでも大変なのに、あの満が3人いるなんて、さすがに恐ろしすぎる……! でも、毎回ほんのり温かいものを心に残してくれるドラマになりそうです。