家族第一の姿勢のウィリアム皇太子

2024年1月18日、ロンドン・クリニックから出てこられたウィリアム皇太子と警護車両。写真:AP/アフロ

キャサリン妃の手術、入院の発表翌日で、手術から2日後となる18日の午後12:35頃、ウィリアム王子のお姿が、ロンドン・クリニックで目撃されました。警護車両が背後につきながら、皇太子ご自分で運転をされ、ちょうど病院から出られたところでしたが、助手席に座るガードと話しながらも、当然のごとく表情はシリアス。

キャサリン妃が手術、入院をされたことで、実はウィリアム皇太子も公務を全てキャンセル、延期をされ、妻そしてお子様たちのサポートをすると決められたそうなのです。正直、“皇太子”というお立場でのその決断に驚きましたが、これこそが皇太子ご夫妻の“家族第一”の姿勢、そのものですね。ご自宅でのお子様のお世話や、それまでお二人でやっていらした送り迎えも、皇太子がやっていらっしゃるというから感動しきりです。

この後、皇太子はウィンザーのご自宅へ戻られたと思われますが、約1時間と離れたロンドンの病院間の往復というだけでも、実のところご苦労なはずですが、これも妻への愛情以外、何物でもありませんよね。

 


キャサリン妃、初めての入院は2012年

2012年12月6日、ロンドン、キング・エドワード7世病院から退院。写真:Shutterstock/アフロ

実はキャサリン妃の入院は、今回が初めてではなく、二度目なんです。いまだ私の記憶に強烈に残っていますが、2012年末のジョージ王子を妊娠中のこと。12月3日午後、ご実家にいらしたキャサリン妃が、ロンドンのキングエドワード7世病院に緊急搬送されたんです。

理由は、重いつわり。
この時、キャサリン妃のお腹はまだ12週に満たない時期で、そのため公的には誰も知らず。しかしこの事態により、急遽予定されていた公務をキャンセルせざるを得なくなり、それと同時に妊娠の発表も余儀無くされた、という次第。

この時は、不安そうな表情のウィリアム王子が毎日妻をお見舞いされ、晴れて退院の日には、安堵と喜びで、この笑顔です。この時は第一子妊娠中での出来事、今回は異なる病状での入院ということで、どちらも不安はおありでしょうが、声明の中での“平常心”という言葉に、三児の親となったご夫妻の想いを感じてなりません。