皆様、寒い日が続いておりますが、絶好調ですか?

先日、バタやんと青森に行ってきました。スノーボード目的で雪山へ行く格好とほぼ同じ出で立ちで……。

今回は、防寒スタイルのお話。

『ゲレンデがとけるほど厚着したい』in青森  by大森葉子_img1
青い森鉄道に乗って、三沢駅〜青森駅を往復しました。雪原&陸奥湾の景色、最高! 私が高校時代、通学に使っていたローカル線を思い出し、ノスタルジックな気分に浸れたのも良かったです。
『ゲレンデがとけるほど厚着したい』in青森  by大森葉子_img3
こちらは青森駅から足を伸ばして訪れた青森県立美術館にあるアーティスト奈良美智氏の作品「あおもり犬」をバックに。ベレー帽のように積もった雪帽子も可愛い。

昨秋に北海道で開催した座談会にて読者の方に「ウールのダブルフェイスのコートは私たちにとってはカーディガンです」と言われて以来、初めて訪れた雪国。ずっと頭の奥に引っかかっていたその言葉に対し、「本当にその通りです」と無条件で同意するしかないくらいの寒さでした。ワードローブの中で寒い場所に着ていくものは、ほぼスノーボードに行くときのアイテムと同じになってしまうので、私の防寒スタイルは“ど”がつくほどのカジュアルになってしまいます(むしろ積極的に好きなスタイルではあるのですが!)。

先日アップされたバタやんの旅コーデを組み立てる際の志の高さに、「こんな先輩でごめんなさい」と思いながらも……(苦笑)
とにかく①温かく ②動きやすく ③滑りづらく
私の雪国コーディネイトのポイントはこの3つです。

具体的にはローゲージニットとイージーパンツ(ちなみに濃紺です)のインナーにはダマールの長袖Tシャツとカルソン。靴下はアウトドアショップで購入した超厚手ウールの靴下。ブーツは以前も紹介した雪道もへっちゃらのティンバーランドのブーツです。

『ゲレンデがとけるほど厚着したい』in青森  by大森葉子_img5
ティンバーランドのブーツは氷上になった雪道も滑りづらいです。先日「ロマンティックが止まらない」という記事を書いたばかりですが、丈夫で機能性が高いアウトドアアイテムを組み合わせた「ヘビーデューティ」スタイルも好きなのです。
『ゲレンデがとけるほど厚着したい』in青森  by大森葉子_img7
旅の2日目は飛行機が欠航になるほどの雪が降りましたが、防寒対策はバッチリでしたので冷えることはありませんでした! 東京ではあまり出番がありませんが、お尻がすっぽり隠れる丈のダウンコートの偉大さをかみしめました(笑)。


でも、今回の旅で、ただ温かい格好をすればいいわけではない、と痛感する体験も……。

日が落ちてから、ローカル鉄道に乗り込みました。車内は常夏かと思えるほど暖房がきいており、ダウンは脱いだのですが1時間ほど電車に揺られている間にうっすらと汗をかき、のぼせる寸前。途中、ローゲージのニットを脱いで肌着になろうかとも思ったほどでした……。編集長も「重ね着」特集で書いておりましたが、「寒い日(寒い地方)の室内は逆に暖かい」ということが常。寒ければ寒いほど、その温度差が大きくなるというのものです。気温に応じて着脱調整ができる、編集長言うところの「薄くて温かいアイテムを注意深く重ねていく工夫」が、雪国ではさらに必要なのだと悟りました。そういえば、私の地元・北関東のローカル線も真冬の暖房はききすぎるほどにきいていたっけ……(遠い目)。

というわけで、寒さに震えるよりは絶対にイイとは思いつつ、たとえ雪国であってもゲレンデがとけるほど厚着をしては「絶好調!」にはなれないものだと反省した次第です! 

CREDIT :
ダウンコート/カナダグース
ニット/ドリス・ヴァン・ノッテン
パンツ/T by アレキサンダーワン
リュック/グレゴリー(この日と同じ
帽子/ノーブランド(この日と同じ
ブーツ/ティンバーランド(この日と同じ
靴下/オッシュマンズで購入

アイコン画像

大森葉子

主にビューティ担当。「今日は夏休み?」と聞かれてしまうほどの“ど”カジュアルと「今日は何かあるの?」と聞かれてしまうほどのデザイン性のある服が好き。ほぼ“一目惚れ”買い派。

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