時間が経ってから再び手に取ってみたら、以前より“うまく着ることが、つけることが、持つことができる”ようになっているアイテムってある気がするのです。
今回は、眠っていたアイテム復活のお話
基本的には、トップス+ボトムだけで完結できてしまうようなシンプル・コーディネイトが好き。でも、重ね着をしていた冬を超えたばかりのこの時期は、なんだかそれでは物足りない? そう思えた私が投入したのは……
指輪! なぜか、指輪!?
髪をばっさりとショートにし(ミモレのinstgramでは公開しましたが、そうなんです、髪をばっさり切りました)、そこにニットとチノパンというあまりにシンプル&ボーイッシュな装いをしたことで、フェミニン、かつインパクトがあるトッピングをプチッと効かせてみたくなったのです。基本的にはピアス以外のブレスレット、リング、ネックレスなどのアクセサリーは華奢で繊細なデザインのものが好きなのですが、時にボリュームのあるコスチュームジュエリーに一目惚れし、勢いで購入することがあります。この日の指輪はその代表選手とも言える指輪です!
一目惚れして購入したわりに帰国後は気分に合わず(ロンドンの街中では、とてもしっくりと自分になじんでいたように思えたのですが……)、ずっとずっとジュエリーボックスの中で眠らせていました。暗いボックスの中でひっそりと時がくるのを待っていたであろうこの指輪。数年ぶりに手に取って、指にはめてみると、なんだかとてもしっくり。そう、43歳となり、年輪を重ねた手の質感にやっとフィットしてくれた気がするのです。そして、これからますます似合っていってくれるような予感すらも感じたのです。
これから、この指輪はこの日のようにシンプルカジュアルの日に、積極的につけていきたいと思っています。そして、もう少し時を経たら、ジャケットなどできちんとドレスアップした日に(ハズシのアイテムではなく)正々堂々と合わせたいと思います。
少しは上手に愛のメッセージが伝えられるようになっている二度目の恋のように、時を重ねた後に再度取り入れてみたら以前よりずっと上手に扱えるようになっているアイテム、もっともっと他にもある気がしています。それを見つけていくことも、おしゃれ更年期の処方箋になるのではないでしょうか。
CREDIT :
ニット/ユニクロU
パンツ/ディッキーズ(この日と同じ)
リング/イヴ・サンローラン
ストール/ZARA (この日と同じ)
眼鏡/カトラー・アンド・グロス(この日と同じ)
バッグ/イヴ・サンローラン(この日と同じ)
靴/レペット(この日と同じ)
大森葉子
主にビューティ担当。「今日は夏休み?」と聞かれてしまうほどの“ど”カジュアルと「今日は何かあるの?」と聞かれてしまうほどのデザイン性のある服が好き。ほぼ“一目惚れ”買い派。