みなさま、こんにちは。美容ライターの中川知春です。突然ですが私、昔から引き算が苦手です。メイクもファッションも、今っぽさを出すためには“引き算”が大事だと、頭ではわかっているんです。しょっちゅう原稿にも書いております。でもでもでも……! ホントは足したいのが、バブルをチラリと体験した私の本音。なんかもったいない! だからといって好き放題に足し算してしまうと、もともとが“女将顔”な私は、あっという間に“ショーパブのオネエ”に変身してしまうのですが……。

しかしそんな“足し算好き”な私に最適なアイテムが、今シーズンは登場したので、今回はそちらをウキウキしながら紹介したいと思います。

コーラルリップの足し算で
青みピンクがしっくり馴染む

今シーズンは青みピンクのリップが様々なブランドから多数、リリースされています。中でも3月発売のディオール アディクト ラッカースティック 684は、つややかな青みピンクで見ているだけでウキウキしてしまいます。
ただそのままつけると、黄味の強い私の肌だと完全に浮いてしまいます。
そんな時に足し算すべきなのが、コーラル系のリップ。ベースにひと塗りしておくだけで、グンと馴染みがよくなるのです。

右から、5月12日に発売した新作。時間が経っても色褪せないロングラスティングな色づきと軽い使い心地が両立。ピュアなコーラルカラーの451でベースを作って上からリップを指でポンポンと重ねるとなじみがよくなる。ディオール アディクト リップティント 451 ¥3600、3月に発売されるやいなや、爆発的なヒットを記録! とろけるようなツヤと見たままに発色するカラーが魅力。447をベースとして全体に塗り、684を唇の中心に指で重ねるとなじみのよいグラデリップに! ディオール アディクト ラッカースティック 447、同 684 各¥3000 お問い合わせ先/パルファン・クリスチャン・ディオール

鮮やかカラーのチークには
ブラウンチークを足し算

この季節になると目を引く、鮮やかなチークたち。しかし、ミモレ世代がそのままいつものメイクに投入すると、頰だけがトゥーマッチな印象になりがち。そんなときにはブラウンチークの出番。今回いろいろと試してみたのですが、肌色をそのまま濃くしたようなブラウンが一番、使いやすかったです。
まず鮮やかカラーを塗ります。あんまり広くせず、頰の高い部分にのせるのがおすすめ。その上からブラウンをこれまた淡〜く、ふわり。鮮やかカラーのニュアンスはそのままに、肌へのなじみがUPします。
ちなみに、大人が小鼻より下の部分にチークを入れると顔が下がって見えることがあるので注意して。

右から、パッケージも上品なパウダーチーク。しっとりとしたパウダーチークは、肌にぴたりと密着して見たままの色に発色。08は赤みと黄味のバランスが絶妙なスキンベージュ。足し算に最適。20はフレッシュなオレンジ。淡く乗せれば単色使いも可愛い。07は目も覚めるようなヴィヴィットピンク。これを投入するだけで今年っぽい顔に! プレスト チークカラー N 08、20、07 各¥5300 お問い合わせ先/レ・メルヴェイユーズ ラデュレ

一本あるとかなり便利!
リップ&頰に足し算できます

ラストは、THREEのリップ&チーク。ホイップクリームみたいなテクスチャーのこのアイテムの中でも、イチオシはパウダーピンクの01。単色でもふんわりとした自然な血色をもたらしてくれるのですが、リップやチークのカラーが鮮やかすぎるときにベースに塗ったり、上から薄〜く重ねると、その色が持つ魅力はそのままに、程よい色味にチェンジしてくれるのです。 

淡めのパウダーピンクだけど、肌にのせるといきいきとした血色を演出してくれる優秀カラー。なじませアイテムとしてだけでなく、単色づかいも可愛い。鮮やかレッド、ピンク、オレンジなど、どんな色にも合う。エピック ミニ ダッシュ 01 ¥3000 お問い合わせ先/THREE

大人の足し算メイクなら、今まで諦めてしまっていた鮮やかカラーや流行カラーをいつものメイクに取り入れることができるのです。また、これらの足し算アイテムをいつものチークやリップと重ねてあげれば、ニュアンスが加わって新鮮な表情を作ることもできます。
さあ、勇気を出して、レッツ足し算! 

美容ライター 中川知春

「いい」「効く」と聞いたら試さずにいられない、自他共に認めるスーパーミーハー。小学生&中学生、二人の息子を持つ母。好きな言葉は「中川さん、痩せた?」