肌触りのいいニットにリジッドデニム、足元はスニーカー。ロレックス「オイスターパーペチュアル」は、上質なシンプルカジュアルにぴったり。つや消しシルバーのボリューミーなシルバーブレスレットを重ねづけするのが、今の気分。

30歳の時、結婚祝いとして両親から贈られたロレックス。結納をしなかったのでエンゲージリングのお返しという意味もあり、夫とお揃いの「オイスターパーペチュアル」を選びました。

元来、王道をゆくオーセンティックなスタイルが好み。ブランドの“その道ひと筋!”というストイックさを信頼しているので、時計も迷わずロレックスから選ぶつもりでした。オイスターパーペチュアルは、日付表示のないすっきりした文字盤をはじめ、シンプルでさりげないデザインが気に入って。なかでも、“ブラックフェイス×金の針”というミニマムさは、10年以上経った今でもまったく飽きることがありません。デニムでもワンピースでも、どんな時にもしっくりくるオールマイティぶりはとても重宝していますが、何より、メンズファッションを中心としたエディターをしているので、メンズっぽい要素のあるアイテムが好きなのだと思います。

ただ、次に時計を購入するなら、シャネルのプルミエールやエルメスのメドールなど女性らしいデザインを選びたいですね。これまで、ファッションのラグジュアリーブランドの時計はどこか気恥かしくて敬遠していたのですが、年相応の貫禄がついてきた今なら(笑)てらいなく着けられる気がします。自分なりの“新たな挑戦”という気持ちも込めて。

メンズとペアで着けられるデザインだったのも、このモデルを選んだ理由。最初は、毎日手巻きしなければならないのが面倒かとも思いましたが、すぐに慣れました。今では、ゼンマイを回す仕草もカッコイイのでは? と感じています。


CREDIT:
ニット/ハイク
デニム/A.P.C
ブレスレット/チェリーブラウン

PROFILE 小泉 恵里さん

フリーランスのエディター。雑誌、ウェブなどで編集&ライターとして活躍、企業やブランドのコンサルティングも行う。最近、食べログマガジンで連載コラムがスタートし、話題の店を食べ歩く日々。

構成・文/村上治子