スタイリスト、ミモレコンセプトディレクターの大草直子が着こなしのアイデアや日々の思いを綴ります。

婦人の難敵、けれど今年の流行でもある「透ける」アイテム。あ、婦人ってワード。ミモレを創刊した時から好んで使っています。「大人女子」は私には少し違和感があって。婦人って響き、なんか抑制が効いていて、受容力がって好きだなあ。ちょっと逸れましたが。はい、私を含めた婦人に、ちょっと難しいのが今年の流行。シフォンやガーゼ調――薄羽のような軽い素材、どうやって取り入れたら良いの~~~!?

 

答えは「あまり深く考えずに」です(笑)。サマーニットやコットンTシャツに比べ、そこに存在しているだけで「艶があり涼やかさを備え、軽やかさも満たしている」透ける素材。そう、大人のカジュアルにこそ必要な要素。デニムに合わせたり、もしくはボトムスで取り入れて、トップスを思いっきりラフにして、この「新しい夏」のスタイリングに活用したいものです。

その際「ハードル」になるのが下着選び。まずブラジャーはノーレースのシンプルなものを。きゃしゃなキャミソールを重ねるか、もしくは、もともとパッド入りのキャミソールを選ぶでも。もう少し肌の分量を多くしたい場合は、スポーティなブラトップ(この場合バックフックがあると下着然とするので、ノーフック)が良いでしょう。色は、薄色だと生っぽいので、濃色を。黒やブラウン、ネイビーがオススメです。

毎年キラキラと発表される流行はついていけないものもあるので、少し距離を置くようにしていますが、この「透ける」というキーワードはトライしてみようかな、と思っています!

大草 直子

おススメインナー。ネイビーのブラキャミはカスカ、グレーのキャミソールはハンロ、黒のブラトップはカーサフラインです。
セットアップで着ると、薄羽感がアップ(笑)。軽やかで風をはらむ感じが好き!

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