スタイリスト、ミモレコンセプトディレクターの大草直子が着こなしのアイデアや日々の思いを綴ります。

今年の梅雨はよく降りますね。毎日間を空けず、というのもあんまり記憶にないし、1日中降り続く、みたいなことも今年は多いですよね。身体はむくむし、気持ちも重くなります。そんなとき、私の気持ちを上げてくれるのは、傘! 日傘は持ったことがない、そして今後も持たないであろう人生なので、「傘を持つ日」は当然雨の日だけ。「どの傘にしようかなあ」とワクワクするようにしています。大学生の長女とシェアしているので、折り畳み傘も入れると4本所有していますが、服によって――というよりは、その日の雨の状況で使い分けています。

 

傘は、メイクで言うと口紅のようなもの。もちろん、コーディネートにフィットしている、ということも大事ですが、気分を上げる、表情が明るくなる――ことを優先しているので、シンプルに、雨量で、その日持つ傘を決めているのです。

今日(6月19日)は、全国的に雨のよう。九州、西日本は特に激しく降るそうなので、皆様、足元お気をつけくださいね。関東地方も1日雨の予報。そして雨音が寝ている間もやまないくらいの激しさ。こんな日はサードマガジンのクリアタイプかな。少し重いのですが、強い風にもびくともしないし、クリアなので、視界も良い! 

対して小雨の日は、最近新調したトラディショナルウェザーウェアの1本。このタイプ、以前も持っていたのですが、無くしてしまったの。軽くて、しかも、あまりテカテカしていない素材感が好き♡ レザーのストラップも好みです。ブラウン、ネイビー、白――と、私の手持ちの服の要素がふんだんに使われているので、「普段あまり着ないパープルなどが急に入ってきて」雨の日だけ別人になる、みたいなことも避けられます。

そして、もう1つ。マッキントッシュの折り畳み傘も今年のもの。小さすぎる折り畳み傘、無風の時は良いのですが、最近の東京って風も強い。高層ビルの谷間とか(笑)。ひっくり返ると悲しくなるので、やや強めの骨のこのタイプにしました。ベーシックカラーが採用されている迷彩プリント(すみません、このタイプだけオンラインにはないようです)も、バッグの中で浮かずに◎。

傘、あまり深く考えず、「雨の日をモチベートしてくれるアイテム」として、口紅やスイーツのように選んでみましょう。梅雨も台風も、秋の長雨も、ほんの少し「楽しい日」になります!
 

大草 直子

小さいは小さいのに、その割に骨がしっかりしているのが嬉しい! 服でなかなか取り入れられないからこそ、迷彩を小物で。ちなみにパスポートケースも迷彩(笑)。
トラディショナルウェザーウェアの傘は、この幾何学模様が好き! なんのモチーフかわからないからこそ、使いやすい。

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