日記帳なんて、懐かしい言葉です。私も自分が日記をつけるようになるとは思っていませんでした。けれど、両親が年齢を重ね、あとどれくらい一緒に時間を過ごせるのかな、と思ったとき、日々の何気ないやりとりを書き留めておきたいと思ったのです。そんなとき、庭園美術館のミュージアムショップでこのノートを見つけました。イギリスのリバティのものです。アール・ヌーヴォーを思わせる柄と見返しの美しいグリーン。紙も滑らかで上等です。数行のこともありますが、ここに両親との電話の内容や、出したハガキのこと、母の言葉などを書いています。書いている時間はほんの数分ですが、それは家族との時間。美しいノートが、そんな時間を作ってくれました。