占星術においてこの2020年は、約220年ぶりに時代が激変するタイミングとされ、“土の時代”から“風の時代”へと変わる節目と言われています。星読みヒーラー・yujiさんの新著『「風の時代」に自分を最適化する方法 220年ぶりに変わる世界の星を読む』(講談社)は、激動の転換期を乗り切るための羅針盤ともいえる星読み本。発売即重版が決定したことからも、たくさんの方が新たな時代の到来を肌で感じ取っていることが窺えます。インタビュー最終回となる今回は、物質的な価値観から解放されて精神の時代になるからこそ知っておきたい“これからのお金と住まい”について、yujiさんにお話をお聞きします。

 

yujiさん:星読み係、ヒーラー。 香川県高松市生まれ。18歳でイタリアに渡り、現地大学院卒業。ミラノにてプロダクトデザイン事務所に勤務するも、ヒーラーとしての宿命に抗えず拠点を東京に移し、ヒーラーとして活動する決心をする。現在は個人鑑定、連載、講演など、幅広い分野で活躍中。毎日星読みを行い、星々からのメッセージをSNSにて発信している。著書に『星2.0』(光文社刊)、『yujiの星読み語り』『神さまと顧問契約を結ぶ方法』『神さま手帖』(すべてワニブックス刊)、『めくるだけ聖地巡礼 POWER BOOK』(幻冬舎刊)。ニット帽にサングラス、ヘッドフォンがトレードマーク。
【ブログ】https://ameblo.jp/uenopasiri/
【Twitter】@yujiscope

 


「きれいごと」が共感とお金を呼ぶ


土地、お金、地位、そうした土の時代を象徴する物質的な豊かさの価値や優劣がつくような関係性は、風の時代には薄れていくと断言するyujiさん。精神がフォーカスされる時代とはいえ、生きていくには多少なりともお金が必要です。「お金をたくさん稼ごうとすることは悪いことではないですよね?」とおそるおそる質問すると、yujiさんは次のように教えてくれます。

「もちろん、お金を稼ぐことは悪いことではありません(笑)。ただ“お金第一主義”にならないよう意識してほしいというのはあります。極端な質問をしますが、地球を汚しまくる事業で年収3000万円もらえる会社と、地球にエネルギーを還元するような事業で年収300万円もらえる会社があったとしたらどちらを選びますか? 

片目をつぶって報酬の高い方を選ぶのが土の時代だったかもしれませんが、風の時代は社会貢献、環境保護といった『きれいごと』をしっかり世の中にアピールできる会社にお金が集まる時代です。お金をもらう場合も使う場合も、その企業や商品がクリーンかどうか、自分が共感できるかどうかを意識するといいと思いますね。己の利益だけを追求するような会社は、これから容赦なく淘汰されていきます。

また、できれば“お金を貯めすぎない”ことをおすすめします。社会からもたらされるいい循環を受け取るためにも、“溜め”の概念は強く持ちすぎないことが大切なんです。自分が応援したいと思える企業や商品にお金を回してあげると考えた方が、将来的に自分に戻ってくるお金も増えていくはずですよ」
 

金脈は自分の個性にアリ!? 新しい時代の資産形成


お金の話題でもうひとつ気になるのが、人生100年時代を生きる私たちの“資産”についてです。金融資産も実物資産も先行き不透明な状況が続くなか、yujiさんはまったく新しい角度から“資産”の作り方を提案します。

「僕も以前、趣味で株式投資をしていたのですが、風の時代的にはどんな田畑を耕すことが将来の豊かさーー資産を増やすことにつながるのか改めて考えてみました。色々と自分でも実験した結果、資産は“自分コンテンツ”である、ということに行き着いたんです。つまり、ブログやYouTubeなどで自分を発信することこそ、これからの資産形成の方法だろうと。

ブログやYouTubeは少ない投資で始められて、コンテンツ次第ではしっかりとした額のお金が入ってくる可能性がありますよね。軌道に乗ればほったらかしておいてもお金を生み出してくれます。個性にスポットライトが当たる風の時代ですから、知的なノウハウを提供したり、面白い文章を発信して、誰かの時間や共感を少しずつ分けもらうことが資産を増やすチャンスになるわけです。すでにそうした収入だけで生活している方もいますしね。

星読みヒーラーとしてここ2年半くらいで本格的に運用を始めた僕のブログも、1年半ほどで月230〜240万PVのブログになりました。料理好きの主婦の方だったら料理をブログや動画にアップしまくるのもアリですし、なにも特別なことじゃなくていいんです。私には才能がないからとか、YouTuberみたいに上手く喋れないからとか、そこで恐縮して何もしないのはもったいない時代です。デジタルツールを使って自分自身を開墾すれば、思いがけない金脈を掘り当てることができるかもしれませんよ」