生涯の生理回数をピルで減らすことで、
婦人科系の病気のリスクを下げる。
今は、そんなコントロールも可能な時代です
現代の女性は、昔の女性より、生涯における生理の回数がはるかに多いということをご存知でしょうか?
江戸時代の女性の生理は生涯で100回以下だった
江戸時代の女性は、現代のように栄養状態が良くなかったので、初潮を迎える年齢が平均15歳だったと言われています。
そして最初の妊娠をするのが10代の終わり頃で、出産をして授乳をしているうちに生理が戻ったと思ったら、次の子を妊娠・出産してというのを繰り返し、平均5人の子を出産していました。
つまり生理が来ない期間が多かったのです。
当時は平均寿命が50歳以下だったので、生理の回数は生涯で100回以下だったと言われています。
現代の女性は生涯に約450回もの生理を経験する
それに対して、現代の女性は、平均12歳で初潮を迎え、子供を産むのは平均2人で、閉経は平均50歳です。
この間、約450回もの生理が来ることになるので、昔の人の4倍以上も回数が多いのです。
別に生理の回数が多くても気にならないわと思う人もいるかもしれませんが、実は生理回数が多いことにはデメリットがあります。
生理の回数が多いほど、病気のリスクが高まる
生理があるということは、毎月排卵が起きているわけですが、排卵は、卵巣にとっては、大ケガをしているのと同じ。
これを毎月繰り返すので、卵巣にとっては負担になり、ダメージを受けます。
実際、排卵回数が少ないほど、卵巣がんのリスクが減るというデータがあります。逆に言えば、回数が多いほどリスクが高まるということ。
また、生理の回数が少ないほうが子宮内膜症や乳がんのリスクが減ることもわかっています。
現代女性に、婦人科系の病気が増えている背景には、生理の回数が多いことも関係していると考えられるのです。
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