生理はコントロールしていいもの。
つらいなら、痛み止めと同じようにピルをファーストチョイスに
生理痛に、PMSに、生理不順にと、女性は人生の半分近くを生理に振り回されるわけですが、そんな状態がつらかったり、わずらわしく思うなら、生理をコントロールすることを選択肢に入れてみてはどうでしょうか?
それを叶えてくれるのが低用量ピルです。
低用量ピルは、エストロゲンとプロゲステロン2つのホルモンが配合されたものです。
ピルを飲むとこの2つのホルモンがすでに分泌されていると錯覚を起こして、脳の視床下部はこれ以上ホルモンを出す必要がないと判断します。
そのため、ホルモンの分泌量が低いレベルで安定し、変動の激しい起伏がなくなるのです。エストロゲンのピークも生まれないので排卵も起きません。
避妊できるのはそのためです。
ピルのさまざまなメリット
低用量ピルを飲むと、生理周期が安定して、きちんと28日周期で来るようになるので、生理不順がなくなり、スケジュールを立てやすくなります。
また、排卵が起きなくなるので、生理前という時期自体がなくなって、PMSがなくなりますし、子宮内膜が薄くなるので、子宮内膜を外に出すための収縮力も弱まって生理痛が起こりにくくもなります。
経血量も減って、生理が軽くなります。現在は、低用量ピルは月経困難症と子宮内膜症の治療に対し、保険適用にもなっています。
ヨーロッパではピルを服用している女性は半数以上
こんなにメリットがある低用量ピルですが、ヨーロッパでは半数近くの女性が服用しているのに対して、日本ではわずか3〜4%となかなか普及していません。日本人はホルモン剤自体に抵抗感をもつ人が多いのと、ピルの利点とリスクを女性に広く伝えられていないという現状もあると思います。
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