ワクチンを打てない子どもはどうする?
――ワクチンを打てない年齢の子どもがいる家族はどうするのでしょうか。
山田 ニューヨークでは今のところ、11歳未満の子どもは年齢を証明するものがあれば、接種証明書がなくてもお店や施設への入場が可能となっています。アメリカでは5歳から11歳の接種も始まっているので今後は変わってくるかもしれませんが、現在は入国時も接種証明書は必要ないです。
ニューヨーク市内では家族連れが普通にお店で食事をしていますし、ほぼコロナ前に戻ったと言ってもいいような状況です。日本からの観光客はまだ少ないですが、ヨーロッパからの観光客も非常に増加しています。
一青 そんなお話を聞くとアメリカに遊びに行きたくなりますね。でも、待機の期間を踏まえるとなかなか出かけにくいのが実情です。たとえば、接種証明書があれば入国時の待機日数が減るなどの措置はあるのでしょうか。
山田 アメリカではほとんどの州が、接種証明書があれば隔離・待機は不要としています。もし、日本からニューヨークに観光に来たいという場合も提示さえすれば隔離されることは一切なく、普通にお店に入って飲食することもできます。
日本では入国時に10日間の待機を求められますが、感染者の減少を受けてビジネス目的で入国する人はワクチン接種などを条件に、待機期間が最短3日間に緩和されました。ビジネス以外の目的であっても今の状況を延々と続けることは考えにくいので、引き続き議論は行われているのではないでしょうか。
おそらく、緩和において懸念されているのは第6波だと思うんですね。でも、そうなってしまった時にはまた規制を強めて、そうじゃない時に緩めるというような考え方もできると思いますので、その辺は臨機応変にできるといいのではないかと思います。
一青 私はやはり故郷の台湾の現状も気になってしまうのですが、台湾では14日間(15泊16日)の台湾政府指定の隔離ホテルへの滞在が義務付けられているようです。国によって大きく違うんですね。
山田 これは国によって考え方が大きく異なるところで、台湾のように外からの流入を防ぐために慎重に対応している国もまだ多いと思います。
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