子供の頃から料理が大好きなアクセサリー作家・山本亜由美が、日々アトリエにこもって、知らない味や大好きな味の再現にトライする「食いしん坊レシピ」がスタート! 
あるときは1人で。スタッフや友人がいるときは2人で。
簡単で美味しくて、素材の組み合わせも楽しくて。
足したり引いたりが簡単なご飯をご紹介しようと思います。

 


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大晦日の年越し蕎麦、我が家の蕎麦は天婦羅が付いてきたが、ある時から蕎麦だけになった気がする。理由は家族みんなが歳をとり、夕食後のさらに夜中に天婦羅なんか食べたら胃がもたれてしまうからだけれど、私は食べたい。
そば、うどん、そうめん、私は麺は天婦羅と一緒に食べたいのだ。
天かすでも良い。コロッケでも良い。
出汁に揚げ物が付いていると、それだけで私はとっても幸せなのです。

そんな私なのに時折はまって食べ続けてしまう蕎麦が、大根の千切りをたっぷりと乗せた冷たいお蕎麦「辻がそば」です。
以前新橋の「ときそば」でいただいた「辻がそば」、なぜその名なのかを店主に聞いた気がするのですが全く覚えていません(笑)。
「すずしろ蕎麦」という名で大根の千切りを乗せた蕎麦を提供するお店もありますから、献立としては珍しい物ではないのでしょう。

細くシャキシャキとした大根、固めに茹でられた蕎麦。
見た目も美しく味わいも爽やかで、大根おろしとは別物でとっても美味しいのです。

今年の大晦日、気分を変えてこんな年越し蕎麦は如何でしょうか?

・辻がそば


材料(2人分)

・細めのそば  150g

 


・大根 200g
・お好みのつゆ 適量
・海苔 お好きなだけ

作り方

1 大根をスライサーなどで細めの千切りにし、15〜20分ほど水につけパリっとさせ、ざるにあげてゆっくりしっかりと水を切る。(サラダスピナーで水切りをしてもOK。決して絞らないように。)キッチンペーパーなどで包み冷蔵庫に入れておく。

2 蕎麦を少し固めに茹で、冷たい水でしっかり洗い、ざるにあげる。

3 蕎麦と大根を順に盛り付け、お好みで海苔をまぶして出来上がりです。

 
 
 

最近気に入っている蕎麦はこのそうめんのような細い蕎麦です。

茹で時間が2〜3分なのも面倒くさがり屋の私にぴったりで、大根をたっぷりと乗せると太さも似ているので食べやすく味わいも良いのです。
私の普段の食べ方は食器一つで済むぶっかけスタイルです。ついでに揚げ物欲を満たすための簡単なトッピングもご紹介します。

【トッピングレシピ1】
海苔塩レンコン

 

材料

・レンコン 100g
・薄力粉 大さじ2強
・水 大さじ1弱
・青のり 適量
・塩 適量
・揚油 適量

作り方

1 レンコンを食べやすいサイズに切り、軽く洗う。水気があるままレンコンをボールに入れ薄力粉をふりかける。レンコンにしっかり粉がつくようにボールを揺する。

 
 

2 水を少量づつふりかけボールを揺すり、全体をベタっとさせたら油を熱し、高温でカリッとするまで揚げる。

3 たっぷりの青のりと塩をまぶす。

【トッピングレシピ2】
長ネギとザーサイの辣油和え


長ネギは斜めに薄切り、ザーサイは太めの千切り、白胡麻とラー油と醤油で和える。



今回の蕎麦で一番大事なのは大根の水切りです! しっかり水を切り、パリっとしていることが美味しさのキモです! そこだけはしっかり時間と手間をかけてくださいね。 あと、トッピングのレンコンの揚げ方は唐揚げのようなカリカリスタイルなので、玉ねぎのスライスやゴボウの細切りを掻き揚げする時にもオススメです。 粉も水も少ないから油が跳ねないし、揚げ物が楽チンになりますよ。

さて、昨年12月から始まったこの連載、気づけば1年が経ちました。 未だレシピをどう書けば良いのかわからないままの拙い文章、いつも読んでくださっている皆様に本当に感謝です。 来年もどうぞよろしくお願いします!

撮影・文/山本亜由美 構成/藤本容子


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