増えてきた肌悩みに応えることにばかり気を取られていませんか? 40代からこそビューティは自由に、アグレッシブに、そしてエモーショナルに楽しむべき! 長引くご自愛モードはもう終わり! 新しい時代を感じる、スタイリッシュでパワフルな美容のムードを美容ジャーナリスト永富千晴さんが解説します。
vol.1 新しい“風”を感じるコスメ
コロナ禍3年目、
私たちのビューティはどこへ向かうべき?
コロナ禍によってこの2年ほどは、“癒し”がテーマになっていたと思います。でもそろそろ、“これから先、どう気分を盛り上げていく?”という方向にシフトしつつあるなぁと感じます。時代的にも、“自分の苦手やダメなところを認めて謙虚に生きる”よりも、“自分の得意なことにフューチャーして、セルフプロデュースする”という気運が高まりつつありますよね。
たとえば「40歳の女性」。本当に色々な人物像が思い浮かぶと思います。絶賛恋愛中の人もいれば、子育てがひと段落して自分も趣味を見つめている人、バリバリ働いている人などなど。仕事の付き合い/ママ友/プライベート……いわばステイタスごとの人付き合いを上手にしている一方で、コロナ禍でまた人との付き合い方が変わってきた気もします。それは、得意ジャンルによるコミュニティ。年齢、性別、ましてや独身、子の有無など関係なく、得意なことをきっかけとした人と人とのつながり。それによって自分でも知らなかった新しい引き出しが見つかったという人も多いはず。だって人生100年時代、40代は社会というものを一通り経験して、「こんなもんなんだな〜」という気づきも、知識も、余裕もある。だから自分の得意なことを、この先どういう方向に発展させるか、転換していくべきかを見極めて実行することができる。そんな最高のタイミングだと思うんです。
パワフルでエモーショナル
そんな40・50代が増えている理由って?
新しいこと、ワクワクすること、胸がときめくこと、それはキレイになるモチベーションを上げる、素晴らしいエイジングケア。アイドルやアーティストなどにハマる「推し活」は、ただでさえ減りがちな(笑)きゅんとする気持ちがたくさん得られて、未知の土地まで足を伸ばしたり、美味しいものを食べたり、ライヴのためにキレイにしたり……そんなふうに新しい出会いや活動範囲の広がりもあって、すごくいいですよね。私の周りにも熱心に推し活をしている人が何人かいて、みんな情熱的で気持ちが若い。「私も何か・誰かにハマりたいな」と羨ましくも思います。
他にもパワースポットや石、占いなどの「スピ活」や、投資などの「マネ活」、オリジナルのコスメを作るなど「起業ガール」もちらほら。本格的に勉強をして、副業で本業よりも稼いだりと、好きを仕事にする女性が増えていると思います。だから、「もう歳だから……」と諦めるのではなく、「いろいろ経験を積んできたこそやってみよう!」なんです。だってそこには可能性に満ちた世界が広がっているから。私は50代ですが、もし今40歳だったら始めてみたいことがたくさんあります!
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