増えてきた肌悩みに応えることにばかり気を取られていませんか? 40代からこそビューティは自由に、アグレッシブに、そしてエモーショナルに楽しむべき! 長引くご自愛モードはもう終わり! 新しい時代を感じる、スタイリッシュでパワフルな美容のムードを美容ジャーナリスト永富千晴さんが解説します。


vol.2 “アート”を感じるコスメ

 


世間一般の価値観は、本当に
自分の価値観とイコールだったのか?


美容に限らず、「ジェンダーレス」は昨今の一大キーワードになりつつあります。さらに夫婦・カップルの形も変わりつつありますよね。週末婚や、別居婚も珍しくありません。女同士、男同士のパートナーシップの広がりや養子を迎えるハードルも低くなることも期待されます。

かつては、LGBTsや中性といういわゆる性的マイノリティへの誤解や壁、結婚しているのに子供がいなくてかわいそう」「パートナーがいなくてかわいそう」といった価値観や世間の目というものがありました。そんな中、問われているのが、たとえ“世間がそう”だったからといって、自分自身も“そう”だったのか? ということ。ひとくちに多様性といっても、まず認識するべきは「自分の目線がどこにあるか」なんですよね。実は、知らず知らずのうちに、「自分はマジョリティである」という上から目線で見ていることが意外と多くって、それは相手に必ず伝わります。私も幸せ/あなたも幸せ。自分の幸せの形とはたとえ違っていても、その人にとっての幸せを認めることがカギになると思います。

 


ジェンダーレスな生き方は、
“アート”な次元へ


世の中には本当にたくさん芸達者で発信力のある人がいるのだと、SNSによってより明らかになりました。だからといって無限に広がるメディアの中、“万人受け”は難しい。そうなった時に、得意なこと・個性で勝負するしかないんですよね。たとえば、ネットビジネスでお金を儲けている。かつてはイメージが悪かったかもしれませんが、今はむしろカッコいい生き方の一つ。また、SNSやNFTなどを通じて、作品を発信する人たちにとって、男とか女とか……もうどっちでもいい!

私は「私」でしかないんですよね。そんな魂で生きている“私”の在り方に、私はアートを感じるんです。アートのパワーは今、脳科学の分野でも注目されており、今後ますます「脳とアート」がアツくなりそうです。世間の価値観に抑圧され均一化されていた感性を今こそ取り戻し、ソウルフルに生きる時代がきています!