おはようございます!

何年かぶりに、大好きなフレンチレストランでランチをしてきました。

青山の国連大学のすぐおとなり。ビルの最上階。

 

レストランの入り口をくぐって、螺旋階段をあがれば

 

東京の天空に浮かぶビストロ、BENOITです。

100年以上前からあるパリのビストロをアラン・デュカスが引き継いだのがその出自というだけあって、調度品から何からパリの雰囲気そのまま。

パリといってもいろいろな表情があるけれど、この空間がもっている、あふれる光、洒脱でかろやかなセンス、南仏の太陽をゆめみるかのような色彩、そして伝統へのさりげない敬意は、私の知っているパリのなかでも最上のもののひとつです。とても明るくうつくしいけれど、そこはあくまでビストロ。サービスはサンパで気取らないし(でもこまやか!)、お客さんたちは若い人やカジュアルな人もいて、誰もがくつろいだ表情をしています。

食前に、ノンアルコールのスパークリング葡萄ジュース(奥)をお願いしたところ、期待を裏切るおいしさでした。手間は夫のスパークリングワイン。

ブノワは夫のお気に入りなので、来日のたびにいっしょに行こうとするのですが日程が合わなかったりして、今回の訪問はほんとうに久しぶりでした。

前菜、メイン、デザートを選べるプリフィックスのコースにしました。


まずは、前菜のグリーンピースのスープから。

 


はるばるイタリアから来たというグリーンピースは、色も香りも濃く、春を引き連れています。ふだん親しんでいる冷凍ものとは別物で、スープに沈んだ豆たちは、皮までぷりっとしていましたよ。


メインは丹波黒どりのロースト。

 

皮の焼き目が、紅白のかぶとあいまってよい色合い。ソースはブラッドオレンジを使った柑橘風味でした。

お料理はすばらしかったのですが、個人的にもっとも盛り上がったのはデザートかもしれません。

ル・ショコラ・アラン・デュカス 東京工房のショコラ ブノワ風。

 

ざくざくで、なめらかでーー楽しい食感を味わえるチョコレートケーキは、まったりと濃厚な中にさわやかな酸味が顔をのぞかせます。添えられているのは、香ばしい蕎麦の実のアイスクリームとの組み合わせも最高。

夫はデザートにババをチョイスしていました。ババは、筒状の焼き菓子にお酒とシロップをかけるお菓子で、アルコール度が高い大人限定のデザート。ラムをかける場合が多いですが、こちらのはアルマニャックでした。

失礼ながら「ババはお酒好きが頼むお菓子で、味はそこそこでしょ」と思っていたのですが、夫はここのババは別格と感動していました。ひと口もらったら、焼き菓子のふんわり、しっとり感といい、そえられたバニラビーンズ入りの生クリームの味わいといい、そのクオリティは、これまで食べたババとは段違い。おそれいりました。

 


好きな空間で、気のおけない相手とおいしいものを食べるってほんと楽しいですね。

夫が日本に来たら、「末っ子ラブな夫は息子にべったり、それを奇貨として私はひとり息抜きに走る」という構図になるので、意外に夫婦で過ごす時間は限られます。

ふだんはなれているときは、メッセンジャーで事務連絡かくだらない雑談しかしないので、こみいったことを話すのに、半年に一度くらいはふたりで食事する時間をとりたいもの。

今回は8割方食べものの話しかしていませんでしたが、いちおう相談したかった三男の進路の話などもできました。相談といっても、「あなただったら、たぶんこういう理由で、こっちを選ぶと踏んでいるだけど、合っているよね?」と確認するだけ。三男の生活や教育については、いっしょに暮らしている私が主に決めていますが、あまり夫婦の思惑がかけ離れているといけないので、ちょくちょく定点観測したいところです。

どうやら読みは外れていなかったことに安心し、夫婦でちょっとディスカッションして、自分の立ち位置を再確認しました。うちの夫婦はコミュニケーションが多いわけではないので、方針のずれは早めに軌道修正したい反面、別居だし、そもそもが異文化夫婦なので、多少のギャップはやり過ごす大らかさというかテキトーさも、家庭のストレスを減らす上では大事みたいです。

レストルームから見えた東京の街と空