温かな言葉に癒やされると話題の産婦人科医、高尾美穂先生の新刊『大丈夫だよ 女性ホルモンと人生のお話111』(講談社)が、5月27日に発売になりました。新刊から、女性の体や心の悩みに安心と解決法を与えてくれるお話をひとつご紹介します。
「ねえねえ、すごくない?」 と自分から言ってみて
私は、職場にお気に入りのシャツを着ていったときなどに、よく、「ねえねえ、これ可愛くない?」と看護師さんに聞きます。
そうすると、看護師さんは「可愛いです!」 と返してくれたりするので、うれしい気持ちになります。
みなさんも、何か自分ですごいと思うことがあったら、自分から「ねえねえ、これすごくない?」と聞いてみることをおすすめします。
ほめてもらう機会を自分から作ることで自己肯定感も高まる
子どもの頃は素直にこんな言葉をもっと言っていたと思いますが、大人になるとあまり言わなくなりますよね。
日本人は特に、謙遜することをよしとする風潮があるので、こんなふうに自分で自分をすごいと人に伝えるようなことは躊躇してしまうかもしれません。
でも、「ねえねえ、すごくない?」と聞いたとき、「別にすごくない」と返す人はほとんどいなくて、本当にすごいとはそこまで思っていなくても、反射的に「すごーい!」と言ってくれることが多いものです。
ほめられたり、認められたりするのはうれしいので、気分がよくなります。
また、最近、自己肯定感が低い人が増えているようですが、ほめてもらう機会を自分で作ることで、自己肯定感を高めるのにも役立ちます。
それだけでなく、自分がすごいと思ったことや、自分がいいと思っているものを相手に知ってもらうという「自己開示」にも繫がります。
自己開示をすることは、相手との関係性をより深める、一番いい方法です。
私たちは何かと、言わなくてもわかってもらえると思いがちですが、自分のことは自分から伝えないとわかってもらえないものです。
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