ミモレストアで販売中の「HItsuki(ヒツキ)」のアンティークレース付きかごバッグ。デザイナーの武市 由さんが、お一人でひとつひとつ手作りされているというところに驚かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、バイイングディレクターの福田麻琴さんがヒツキのアトリエを訪問。貴重なかごバッグの製作過程や、今回特別にオーダーしたコラボバッグの魅力に迫ります。

取り外し可能なカバーが付いているのが、ヒツキのかごバッグの特徴のひとつ。今回は、武市さんが元々コレクションされていた、パリやアメリカで購入した貴重なアンティークレースをカバーに使用しています。定番人気の「ホワイトレース」とガーリーになりすぎない「縁取りレース」の2種類。どちらも1点モノ、数量限定となります。


かごバッグ好きが高じて、自分の理想を形に

「福田さんからコラボのオファーを頂いた時は、とても嬉しかったです。福田さんとは同世代で、お子さんを育てながら働く女性としても憧れの存在。昔はアメリカが好きだったのですが、30代以降で、ヨーロッパの魅力に引き込まれ、“フランス好き”というところも共通点です」と武市さん。

元々バスケットが大好きで、海外旅行に行くたびにアンティークのかごバッグやバスケットを買って集めていたという武市さん。でも、なかなか好きなデザインには出会えなかったそう。そんな折、自転車屋を営むお姉さんから自転車に取り付けるバスケットを作れないかと頼まれたのをきっかけに、かご編みの技法を習得することに。

その後、ご自身が理想とするバッグを作り始め、2018年に「ヒツキ」を立ち上げることに。今ではかごバッグ以外のバッグを持っていないくらい、私生活でもかごバッグを愛用している武市さん。どんなシーンにもマッチする、ライフスタイルに欠かせないものになっているそう。

かごバッグ作りは、子育てに似ています

平日はアトリエにこもって製作に打ち込む武市さん。1本の籐を編み上げるところから、パーツの取り付けにいたるまで、すべてお一人で作業されています。オーダー順に製作を進めていくため、通常オーダーから約6週間で手元に届くそうです。

「かごバッグをイチから編み上げていくのは、子供を育てる感覚に似ています。“ヒツキ”というブランド名には、 “陽”と“月”どちらもまわりを明るくできる存在、と言う意味が込められていて、実は娘の名前に由来しているんです。人の手をかけるぶん、機械では出せない温かみのある仕上がりも魅力。子供をお嫁に出すような気分で、1つ1つ丁寧に、愛情をこめて作っています」(武市さん)


サクラ材を使用したウッドハンドルも印象的

木工作家にオーダーして作ってもらっているという持ち手のウッドボール。他にはない存在感があり、これもヒツキのかごバッグならではの良さ。今回は天然のサクラの無垢材を使用することで、日本らしさにもこだわったそう。繊細な木目の美しさも目を引きます。ヒツキのアンティークレース付きかごバッグ(ホワイトレース)¥38000/mi-mollet STORE サイズ:入り口の直径約14.5cm、中央直径約22cm、底の直径約9cm カゴの高さ約22cm、持ち手までの高さ約33cm 重さ:約350g(レースカバー込み) 素材:持ち手/桜材 外側/皮藤 内布/綿 アンティークレース/綿


カバーなしでも使える、あずま袋付き

福田さんの提案で、あずま袋を内側に縫い付けた仕様に。荷物が籐に引っかかることもなく、小物の出し入れもスムーズに。口を結べば中身が出る心配もなく、カバーなしで持ってもサマになります。


ジェーン・バーキンのように、気負わず毎日使いしてほしい


季節や場所を問わず、どこに行くにもかごバッグを持ち歩いていたというジェーン・バーキン。そんな彼女のシンプルシックなスタイルが大好きで、武市さんにとって、今でもアイコン的存在なのだそう。ジェーン・バーキンが愛したかごバッグのように、あまり気負わずいつでもどこでも使えるバッグとして、どんどん普段使いして欲しいです、と武市さん。


10年、20年先も愛されるバッグを目指して

(左上)オーダーを受けて製作されている子供たち……でもあるかごバッグがずらり。(右上)フェミニンすぎない大柄なデザインが気に入って購入したというレース生地に、福田さんも興味津々。(下)アトリエには、お花やイラストもディスプレイ。かごバッグ同様に、武市さんの柔らかで優しいお人柄が感じられる空間です。


軽くて丈夫な籐のかごバッグは、10年、20年と長く育てていける存在。使い込むほどに艶が出てきて、深い色合いになっていく経年変化も楽しめます。付属のカバーは、春夏はレース、秋冬はカシミヤやファーなど、季節に合わせてカバーを変えられる仕様に。チャームやスカーフをつけてアレンジしたり、オールシーズン使えるのも魅力です。修理やパーツ交換も有償でHItsukiで対応可能。買ったら終わりではなく、SNSなどでも長く楽しめる方法を発信されています。

シンプルな格好に持つだけで着こなしが決まる、コーディネートの主役になるかごバッグ。福田さんのオーダーで定番の「Olive」より少し大きめのサイズで制作いただきました。手になじんで持ちやすく、ヒツキならではのウッドハンドルやレースカバーの存在感が際立ちます。


硬くて頑丈な籐を使用し、持ち手のパーツやカバーなど、素材にもデザインにもこだわって作られたバッグ。全く同じものはひとつとしてない、手仕事ならではの温もりあふれる逸品です。丈夫な作りなので、特別なお手入れも必要ありません。カビになりにくいので、濡れたら乾いた布で拭くだけでOKです。

いつもの着こなしに華を添える、毎日持ち歩きたくなるかごバッグ。アンティークレースのカバーや小ぶりすぎないサイズ感など、ミモレストアでしか手に入らないオリジナルモデルとなっています。10 年、20年先もきっと楽しめるスペシャルなかごバッグ、ぜひお手に取って頂けたらうれしいです。


撮影/田中駿悟(maettico)
取材・文/出原杏子