ママは「カバーガール」になれたよ!


前作タイトルの『わたしが幸せになるまで』は、吉川さんが全部書き終わった段階でもまだタイトルを決められずにいた時に、原稿を読んだ吉川さんの夫がこのタイトルを提案してくれたそう。また、本作タイトルの『Dearママ』も同じく夫のアイデアでした。

「前作のタイトルには、『私が幸せになるまでの過程』と、『私が幸せになるまで続ける』という2つの意味が込められています。新しい本についても、以前からママとのことを書きたいと夫に話したら、『タイトルは“Dearママ”だね』って言われて、素敵! 絶対に『Dearママ』を書きたい! と思ったんです。また、ママの生きた証をのこしたい、という気持ちがずっと心にありました。それが私の場合は本という形になったんだな、と感じています。無事一冊の形になった今は、『Dearママ』という本のカバーガールになれてよかったね! といった気持ちでいます」

ようやく母と向き合い、受け入れることができた――。吉川ひなのさんが、言葉を紡ぎ続ける理由。_img2

 

誰にも言わなかった母との関係性に向き合って、母のことを形にしたいと思ったものの、気持ちを整理して書き進めるのに2年もの時間を要しました。それは吉川さんにとって、決して平坦な道のりではなかったはずですが、真剣に向き合い、気持ちの変化も含めてそのまま受け入れることができたからこそ、心から「よかった」と思える、穏やかな心境にたどり着いたのかもしれません。

 

ようやく母と向き合い、受け入れることができた――。吉川ひなのさんが、言葉を紡ぎ続ける理由。_img3

『Dearママ』
発売日:2023年6月8日
価格:1500円(税別)
出版社:幻冬舎

子供時代に負った心の傷、母との複雑な関係を経て、自身が3人の母親になるまで
過去との向き合い方。自分を大切にする、その本当の意味とは
無理に相手を許そうとしなくていい。
――吉川ひなの、発の告白 渾身の描き下ろし


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撮影/山本倫子
スタイリスト/宮澤敬子
メイク/SADA ITO
ヘア/shuco
編集・取材・文/𠮷川明子
 

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