敏感肌ならではの苦悩、とにかくコスメはじっくり試す


ーー「18/40」のカフェの店長さん役の時に、目尻のカラーのアイラインがすっごく素敵だなって思いました。そしたらSNSでもメイクした姿を載せていて、プライベートでもされるんだなって。

坂口:ありがとうございます、うれしい。衣装合わせのちょっと前から、メイクを普段からやるようになって。アートカフェの店長だから、普通の店長だったら面白くないなと思って、「ちょっとメイクとか、どうすか?」みたいな感じで提案したんです。そのドラマの撮影中にいろんなメイクをしました。伊勢丹にタッチアップしに行って、いろいろ買い漁ってだんだん道具が集まってきたという感じです。

ーー実際カウンターに行って、タッチアップしているんですよね?

坂口:はい。伊勢丹に毎日のように行って。肌の色に合うかとか、発色って、試さないとわからないじゃないですか。実際つけてみると、「ええ?!」みたいなことがある。

ーー敏感肌だと、試してみると痒くなったりしますよね。ファンデ一つでも1回試さないと分からない。4000円くらいのものを買って合わなかったときの絶望と言ったら。

坂口:絶望ですよね。本当に最初良くても、20分後とかに痒くなるとかあります。だからつけてみて1日それで過ごす。それで、何もなかったら買えますよね。

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ーーわかります。5時間は見ないとなって感じですよね。

坂口:メイクってめちゃくちゃ大変ですよ。メイクしたことない人が、「ずいぶん時間かかるじゃん~」とか言うけど。1回自分でやってみてよ。この労力! どれだけ探して、時間をかけてやっているのか。「同じのばっか持って!」とかも言われるけど、全然違う。

 

ーーやってみないとこの大変さはわからないですからね。ラメの大粒か小粒かで全然違う。グリーンでも何種類のグリーンがあると思っているんだっていう。坂口さんのメイクやファッションを見て、このお顔立ちだから映える、似合うんだなとすごく思います。

坂口:うれしいです。やっぱりそれは、めちゃくちゃ“ロッキー”したからだと思います。この目の形、この顔でどうやったら写真で映りがよくなれるか。どの方向から撮られるのがいいか。表情の作り方とか、どうやって色を入れたらなりたい感じになれるのか。本当に研究し尽くしました。