雪が降っている時のアムールトラやユキヒョウの生き生きしたシーンを撮影したい

――RIKUさんが予想している以上に反響があったポストはありましたか。

RIKUさん:同じく『ほぼねこ』に掲載されているんですが、浜松市動物園でアムールトラの兄弟がわちゃわちゃしてるうちにタイヤを落としてしまって、それが悲しいことに沈んでいってしまうみたいなシーンのポストですね。一番拡散されて、確か30万いいねくらいつきました。あれは、自分としては「今を伝える現状報告」としてちょっとXにポストしただけだったんですが、予想以上に受けてしまって、すごく驚きましたね。


――各地に行ってらっしゃいますが、中でもよく行く動物園はありますか。

RIKUさん:一度見に行って、子どもの時や親子でいる様子を見ると、何度も行きたくなります。やはり野生の動物なので子どもが産まれて一年半から二年くらいで「親子別れ」をしてしまうんですが、それまではこの親子の様子を最後まで見ていたいな、と何度も会いに行きたくなってしまうんですよね。なので、意外に行っている動物園の数は少ないんです。


――今後、どんな写真を撮っていきたいと思っていますか。

RIKUさん:本当は美しい風景なども癒されるので撮ってみたい気持ちはあるんですけれど、会社員として働いているので週末ぐらいしか時間がないことを考えると、引き続き動物のいろんな表情を撮っていきたいなとは思っています。あと、ペーパードライバーなのでなかなか行けないんですけれど、動物園にいる動物だけでなく、野生に住む動物にも魅力を感じているので、北海道のエゾフクロウやエゾモモンガなども撮影に行きたいなと思っています。


――北海道の動物に興味があるのでしょうか。 

RIKUさん:北海道というこだわりはないんですけれど、ユキヒョウやアムールトラの本来の生息地はとても寒い地域なので、雪が降るくらい寒いところの方が、生き生きしているんです。なので、そういう元気なところを見てみたいという気持ちはあります。また、北海道の円山動物園には、浜松市動物園のアムールトラの4兄妹のトートという個体が移動したのですが、まだ会いに行けていないので今年こそは会いたいと思っています。


――最後に、RIKUさんの「ほぼねこ」写真を見る方たちへのメッセージをお願いします。

RIKUさん:野生の動物でもこんなに人間と変わらないような感情があるんだ、と気づいてくれる人たちが増えてくれると嬉しいです。

『ほぼねこ』にも書いたんですけど、今、野生動物って絶滅の危機に瀕していたり、生息地の状況を聞くと胸が痛むような状態になっています。そう言われても、「トラやヒョウって怖い」という印象を持っていると、保護してあげようとか後世に残していきたい、という気持ちがあまり起きないかもしれませんよね。けれど、野生動物も人間と変わらないように、感情があるんだとか、親子の間にもこんなふうに愛情があるんだと知ってもらえると、きっと野生動物を助けてあげたいって思う人たちが増えてくるのではないかな、と思っています。


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写真集『ほぼねこ』は、RIKUさんの撮影したネコ科動物たちの可愛い表情や仕草を本で大きく見たい! いつも手元に置いておきたい! という方におすすめです。ページを開くだけで癒されますよ。

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次回の「SNSで見つけた『バズり人』さん」もお楽しみに!


構成・文/大槻由実子
編集/坂口彩
 

 

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