今はSNSでだれでも情報を発信できる時代。あなたが知りたかった情報は、誰かがもうネットの海で発信しているかも。本特集は、ミモレ編集部から「新たな視点を得ることができる」「癒しになる」「知らない世界のリアルがわかる」情報をSNSで発信し、密かにバズっている人=「バズり人(びと)」さんのSNSアカウントをご紹介します。

今回は、X(旧Twitter)で、動物の話題などほっこり癒されるニュースばかりを発信するアカウント「こういうニュースだけ見ていたいbot」の管理者であるあわうみさんにインタビューしました。同アカウントは、木の上でだらっと寝そべるパンダのイラストアイコンが目印で、2024年2月時点でフォロワーが14万人に達しています。

 


コロナ禍のギスギスした雰囲気を少しでも明るくできたら、という思いからはじめた


――このアカウントを始めたきっかけを教えていただきたいです。

あわうみさん:この「こういうニュースだけ見ていたいbot」は、コロナ禍の時に始めました。
当時、みんな自由に外出ができなかった中で、X(当時はTwitter)ではコロナワクチンの有効性や政府の対応についての話題が多く出ていて、とてもギスギスしている雰囲気でした。その様子を見て、もっとこんなギスギスしたXの雰囲気を少しでも明るくできたら、こういうbotがあったら面白いのではないかと思って作ったのがこのアカウントです。

 

――このアカウントってすごくXらしいなと思っています。Xに集まる人たちというのは、自分の考えや思ったことを素直につぶやきたい、本音を言いたい方が多いと思うのですが、「こういうニュースだけ見ていたい」という言葉は、まさに本音ですよね。このアカウントで発信するニュースはどのように選んでいるのでしょうか。

あわうみさん:イメージとしては「こういうニュースだけ見ていたい」と言っているポストを検索して、一定のポスト数以上が集まったらそのニュースをポストする、という流れで選んでいます。細かいところの調整はありますが、仕組みとしてはシンプルです。

 

――簡単に言うと、Xのユーザーの方たちが「こういうニュースだけ見ていたい」とポストしたニュースを検索・自動集計されているんですね。

あわうみさん:はい、そうです。

1週間のほっこりニュースをまとめたブログもあります

パンダ人気は今は落ち着いてきたのかもしれない


――コロナ禍からこのアカウントを始められたということですが、当時と比べて、最近ここ一年くらいの「こういうニュース」の傾向で変わってきた点があれば教えていただきたいです。

あわうみさん:このアカウントのアイコンにもしている「パンダ」に関するニュースは最近減ったなと感じます。

以前だと上野動物園の双子のパンダや、シャンシャンのニュースがとても多かったんです。体重測定を拒否した、とか、パンダの一挙一動に関するニュースにユーザーの反応があったのですが、最近は反響が少なくパンダ人気は落ち着いたみたいですね。

上野動物園のパンダに関するポスト

――それは、上野動物園の双子パンダがもう大きくなってしまったからなんでしょうか。

あわうみさん:そうですね、あとはシャンシャンが中国に返還されてしまったのも大きいと思います。中国でのシャンシャンの近況もニュースとして出てくるときはあるのですが、注目している人は減っているなと感じます。

――そうなんですね。でも、先日は中国の春節でパンダの赤ちゃんが記念撮影をしたというニュースは話題になっていましたね。

あわうみさん:やっぱりパンダは可愛いので皆さん注目しますね。もともと、「こういうニュース」の動物ネタでは犬と猫に関する話題が強く、そこにパンダが含まれるイメージだったんですけれど、最近はもっぱら犬と猫が多くなっています。

――動物はやはり癒されるので、多くの方が「見ていたい」と思うニュースなんでしょうね。逆に「こういうニュース」ではない最近のニュース全般を見ていて思うことがあれば教えていただきたいです。

あわうみさん:最近も暗いニュースが目立つと感じています。コロナ禍が終わったら、このアカウントの必要性も薄れていくぐらい明るいニュースだらけになったらいいなと思っていたのですが、なかなかそうもいかないものですね。コロナ禍以降もフォロワー数が増えていっているので、まだまだ見られているのを感じます。

 
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