スタイリスト福田麻琴さんが、身の回りの“愛するモノ”について語ります。

 

一体何枚持っているのか自分でもわかっていません。
数える気にもなれないのだけど(笑)、私のボーダー好きはなかなか年季が入っていますよ〜。
大好きなアニエスベーに出会った中学生の時からですもの。
ちょっと細めのピッチのモノトーンのボーダーカットソー。
着すぎてヨレヨレになってしまい数年前にいくつかさよならしてしまいましたが、外には着ていけないとわかっていても、どうしても処分できなくて、最後はルームウエアとしても活躍してくれていたなぁ。
ありがとう、ボーダーズよ。

 

ボーダーカットソーはフレンチスタイルのアイコン的なアイテムでもあり、柄の中でも着やすい柄じゃないかなぁと思っています。
ずっとずっと着続けていたい、そう思っているのですが、最近なんだか手が伸ばせずにいました。
それってなんでなんだろう?
「好きなのだけど何歳まで着ていいのでしょうか?」
「ボーダーを使った大人のコーディネートを知りたい!」
読者の方のお悩みでも多いのですが、どうやら私も悩み始めたようです。
ファッションを年齢でカテゴライズしたくないので、何歳でも着ていいと私自身思っていますが、みなさんも私も“大人“と“ボーダー“がうまく結びつけられないでいるのかなぁと思いました。

 
 

大人のファッションに必要なもの、それは着心地とエレガンス。
カジュアルなアイテムに関しては特に!
そのお悩みを解決すべく、ミモレストアでボーダーを作ってみました
お願いしたのはラスパイユというブランドです。
初めてお取り組みさせていただくブランドなので、もしかしたらご存知ない方もいらっしゃると思いますが、こちらのデザイナーさんはフレンチシック代表ブランドである、ドゥーズィエムクラスの(ディレクターさん?デザイナーさん?)でもあります。
だからか!
ラスパイユのアイテムはどれも素材や作りが大人の女性にちょうど良く、品があってデイリーに来やすいものが多いんです。
それってドゥのイメージと近いですよね。
過剰なデザインではなく、一見普通なんだけど着てみるとその違いや価値がわかる。
ほんの少しのことなんですが、このひとさじが大人のカジュアルでは絶対的なかっこよさに繋がります。
あぁ、安心。

 

デザイナーの門脇さんお気に入りのスビン綿は、上品な光沢があり、カットソーというよりはシルクのブラウスを着ているようななめらかな肌触り。
デコルテの開きが絶妙で、エレガントな気分にさせてくれます。ボーダーなのに!
コーディネートはあれこれしなくても大丈夫。
完璧な大人のボーダーが、新しい大人カジュアルを盛り上げてくれますよ。
好きなもの、いつまでも着続けましょう!
ちょっと工夫しながら、ね。

 

写真・文/福田麻琴
 

 


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