スタイリスト福田麻琴さんが、身の回りの“愛するモノ”について語ります。
運命なんて言うととてつもなくロマンティックな感じだし、そんなんで色々選んでたらどうなってしまうのよ、と不安すら覚えたりするかもしれないけど、ビビッとくる感覚にちゃんと応えられる自分でいたいと常日頃思っていたりします。
そんな私が最近ビビッときたもの、それがアルティーダ ウードのリングです。
その日の朝、子供とちょっとした喧嘩をして、色々自分なりに分析した結果、帰ったら謝ろうと決めてまして。
きっかけは些細なことだったけど、私にも間違っていたところがあると素直に思えたので、それはちゃんとケリをつけなきゃなぁと思っていたわけです。
そんなモヤモヤした中で、頭はクリアにきちんと仕事はしようと意識していましたが、そんなモヤモヤとは何の関係もなく、リース先で出会ったこのリング。
なんならアシスタントがトイレに行っている間、お店をパトロールしている間に。
石に限らずですが、出会いとはどこにあるかわかりませんねぇ。
これも何かのご縁なんでしょう。
と、持ち前のポジティブシンキングが発動しまして。
このリングが私の元へやってきたわけです。
なんとなく石のリングというと、その石が持つ力やエネルギーや言葉を選んでお守りみたいにすることが多いと思いますが、今回はその逆。
一目惚れして手に入れてから、そのリングの意味を調べる流れとなりました。
タンザナイト。
なぜ私はこの石に惹かれ、手元に置きたいと思ったのか。
紐解いていくとなんとなく自分の今の気持ちがわかるような気がしました。
この石が持つ意味は、精神を安定させる、人との間に調和をもたらす、ストレスや緊張を軽減、正しい方向へ導いてくれる……。
うぅむ。やはり私は少しストレスを抱えていたのかもしれません。
それは子供に対することだけじゃなく、何かもっと今後の大きなことへの不安かもしれない。
このリングを選んだのは単に後付けの理由じゃなくて、デザインかもしれないし、気分かもしれません。
だけど私がこの石に惹かれたのは間違いないわけで、大事なのはその時の直感。
素直にちゃんとビビッとを感じられるかどうかだと思うのです。
それは石だけでなく仕事でも、人でも、もしかして同じかもしれない。
結局、直感が一番頼れるものだということを私は長い経験から知っています。(それだけじゃないけどさ!)
さらにこんな風に書いてありました。
タンザナイトは人生の転機や重要な決断を行う際、新しいことを始める時に力になってくれる石だと。
今が転機なのか、新しいことを始める時なのかはわかりませんが、どうやら我ら親子は次のステージに向かうべき時なのかもしれません。
ちゃんと謝って、気持ちよく次のステージに行こう。
見た目はまだまだ子供だけど、彼にもちゃんと意思があることがわかったんだから。
アルティーダ ウードのタンザナイトのリングを見る度、この喧嘩を間違いなく思い出すことでしょう。
導いておくれ、私達をこれからも。
写真・文/福田麻琴
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