健康診断で「緑内障疑い」と言われたら即眼科へ

40歳以上の20人に1人が発症する「緑内障」。見える幸せを手放さないために大切なこと_img0
写真:Shutterstock

学校などで行われる健康診断では視力検査が行われますが、視力検査では緑内障があるかどうかはわかりません。ただし視力検査で強度近視だった場合は、緑内障のリスクが高いので、念のため眼科で眼圧や眼底の検査を受けましょう。その後も定期的に検査を受けて、緑内障の早期発見に努める必要があります。

また、職場や市区町村などで行われる一般的な健康診断にも、眼圧や眼底の検査など緑内障の発見につながる検査は含まれていません。一方、40歳以上の人が受ける特定健診では、医師が必要と認めた場合に眼底の検査を受けることができます。血縁者に緑内障の患者がいる、以前どこかで眼圧が高いと言われたことがあるという人は、健診の担当医師に伝えてみてください。

病院等によって違いますが、人間ドックには眼圧や眼底の検査が組み込まれているコースがあったり、オプションで追加することができたりします。眼科ドックは眼科によって開設の有無があるため、インターネットなどで調べて受診しましょう。

 


緑内障にとって放置は一番のリスク

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その際、眼科のホームページで検査内容以外に確認すべきことは専門外来の有無と医師のプロフィールです。緑内障治療の実績をチェックし、できれば緑内障専門医のいる眼科を受診することが望ましいです。ですが、近隣にそういった医師がいないことも少なくありません。その場合は、緑内障に強い医師がいる大きな病院などに紹介可能な病院を受診するとよいでしょう。

特定健診や人間ドックなどで、眼圧が高い、眼底に視神経乳頭陥凹拡大(ししんけいにゅうとうかんおうかくだい)や視神経線維層欠損といった所見があり、緑内障の疑いがあると言われたら、必ず眼科で診察を受けてください。緑内障はある程度進行していても見えにくさを感じないことがありますし、自然に治ることはなく、何も治療をしなければ少しずつ確実に進行してしまいます。

症状がないと病院にかかるのは足が重いかもしれません。でも、緑内障にとって放置は一番のリスクです。症状がないからこそ受診が大切なのです。