眼科ドックで緑内障を早期発見

40歳以上の20人に1人が発症する「緑内障」。見える幸せを手放さないために大切なこと_img0
写真:Shutterstock

眼科ドックは目に特化した検査です。検査項目は医療機関によって異なりますが、眼圧、眼底の検査に加え、緑内障の診断に必要なOCT(三次元眼底解析)検査が含まれています。

当院では、眼科ドックを受診した患者さんのうち、要再検査の人が16.1%、要経過観察の人が31.9%と、約半数の人に異常が見つかりました。年齢別に見ると、40歳代の人の11.1%が要再検査、28.3%の人が要経過観察という結果が出ています

40歳を過ぎると目の病気にかかる確率が上がるため、できれば1年に1回は眼科ドックを受けてほしいと思います。検査費用も医療機関ごとに違いますが、2万円前後(保険適用外)で受けられます。また、検査結果は当院の場合、後日、郵送でお知らせしています。

 


▼参考3:眼科ドックならここまでわかる!

(検査項目:内容)
◎他覚的屈折検査:機器を使って遠視・近視・乱視などの屈折度数を測る

◎自覚的屈折検査:眼鏡型の枠に検査用レンズを入れ換えながら、一番見えやすい度数を調べる

◎矯正視力検査:眼鏡・コンタクトレンズで視力を測る

◎眼圧検査:眼圧を測定する

◎眼位:目の位置や動きを調べる

◎調節機能:目のピント調節機能を測定する

◎両眼視機能:両目でものを見たときの左右の目の動きを調べて、斜視などを検査する

◎視野検査:見える範囲、視野のどこが欠けているかを調べる

◎OCT(三次元眼底解析)検査:赤外線を使って網膜や視神経乳頭の断層撮影をし、厚みなどを調べる

◎眼底撮影:眼底の写真を撮影し、視神経乳頭や黄斑部を中心に、網膜や血管の様子を調べる

◎涙液検査:涙の量を調べる。ドライアイの検査

◎角膜内皮細胞検査:角膜を撮影し、左右の角膜内皮細胞の数や密度、形や大きさを調べる

◎細隙灯顕微鏡検査:スリット状の光を目に当て、角膜や虹彩、水晶体などの様子を観察する

◎涙液層破壊時間(BUT)検査:特殊な色素を使い、角膜表面で涙が乾燥する時間を計り、涙の安定性を調べる