さて、いよいよリノベーションのスタートです。

リノベーションの進め方というのは業者によって様々だと思いますが、僕がお世話になった会社では計4回の打ち合わせでプランをフィックスさせなければいけませんでした。4回って多いようで意外と少ない。サクサクやることをやっていかないと、あっという間に手づまりになります。まず決めなければいけないのは、部屋の間取り。

リノベーションというと室内を自由にレイアウトし直せるイメージもありますが、実際には構造上壊せない壁もあり、間取りに制限が出ることも。僕の家の場合も、浴室・洗面所・トイレを取り囲む壁は耐力壁となっていて、撤去できませんでした。そのため、水回りの配置に関しては大きな変更はできず。それ以外のスペースをどうデザインするかがポイントになりました。


購入時はいわゆる1DK。8帖のDKに6帖の洋室がついているという間取りです。けれど、ひとり暮らしの自分には、わざわざ部屋を分ける必要性はあまりなく。仕切りがないほうが部屋全体を広く感じられるし、昨今のトレンドにも合っている。ということで、まずは間仕切り壁の撤去を決めました。

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物件購入時、リノベーション前の間取り図。

キッチンも最初はカウンターキッチンにして、開放感のある空間にしようと想定していたのですが、冷蔵庫を置く位置などを考えると、逆にこちらは間仕切りがあったほうがスペースを無駄なく活用できるかなと思い、独立型に決定。代わりに室内窓をつけることで、独立型キッチンならではの閉塞感をなるべく感じないようにしました。

と、ここまでは、なんだかんだで順調だった。問題はここからです。

リノベーションは、真っ白なキャンバスに絵を描くようなもの。どんな絵を描くかは自由自在ですが、どんな絵が描きたいか自分の中で明確なものがないと、ちっとも思い通りにはいかないシロモノです。シビアな言い方をすると、デザイナーさん任せにしていても、理想のお部屋づくりは実現できません。

そもそも僕がリノベーションをしたいと思ったのも、オシャレな部屋に住みたいけど、今さら自分でインテリアをあれこれ頑張るだけのセンスも気力もないし、「だったら最初からオシャレに仕上がってる部屋に住めば一件落着じゃ〜ん」という安易な発想からでした。めちゃくちゃ他力本願。人のノートのコピーを借りまくってる大学生くらい他力本願です。

 
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