イマドキの副業に求められるものとは
とはいえ、本業や家のこと、育児などに追われるミドル女性は、その時間を捻出するのがまずは第一関門になりそうな予感です。
「時間をかけたからって、成功するわけではありませんよ。ちなみに僕も、片手間にやっていたものがいくつも副業になっています。逆に、以前ものすごい腰を据えて取り組んだものがあまり成果が出なかったり(苦笑)。
50〜60%の力で種だけまいておく。うまくハマれば芽が出ます」と染谷さん。
その失敗も、のちのちのネタになるし、ビジネス感を養う糧になり、経験値になるわけですね。ちなみに、時代によって成功しやすい副業は変わっているのでしょうか?
「2018年に『複業のトリセツ』、2020年に『副業力』という副業に関する本を出版しているのですが、2冊とも内容はほぼネット副業中心でした。しかしそれから4年経ち、現在では副業プラットフォームも充実し、自分のスキルや経験を活かして、企業内で複業することが一般化してきています。それほど変化しています」
え!副業といえば、ネットが一番お手軽かと思っていました。
「逆に今はみんな、リアルなつながりや温もりを求めています。ネット越しだとしても、人となりが求められるようになりました。
SNSでもすぐに炎上するし、誰かを傷つけるかもしれない。過去の常識は通用しなくなっています。だからこそ、自分の感性を信じることが大切です」(染谷さん)
むしろ、自分らしさを出すことで新しい価値を広げていく。まさに副業選びには「稼げる自分探し」が必要になりそうです。
構成/佐野倫子
イラスト/Semo
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