これから新しいことを始めるなら、自分らしくて、稼げることを探したい。そのためには、まず「ニッチなテーマ」で第一歩を踏み出してみるのもおすすめです。

note、Instagram、ブログ、YouTube……おなじみのプラットフォームでできる、自分の“生活の知恵”を売るメニューづくりとは? 実際はどのように始めたらいいのでしょうか。

テーマを絞ったサイト運営と肩書きで、自分らしい道を切り拓き、プライベートでは介護も乗り越える”ミニサイト作り職人”の和田亜希子さんにお話を伺いました。

【ミドル世代の稼ぎ方】「ニッチなテーマ」と「肩書き」で切り拓く!いつものSNSで自分の生活の知恵を売るメニューづくり_img0
 


「肩書き」をつけることで可能性が大きく広がる!
 

東京ビアガーデン情報館」「40代からのシェアハウス生活」「房総半島素掘りトンネルナビ」「見守りテック情報館」ーー。

一見脈絡のないこれらのサイト、企画・制作・運営はすべてミニサイト作り職人の和田亜希子さんです。

なんと、和田さんが今までに作ったミニサイトは50以上!

ミニサイトとは、特に定義はありませんが、和田さんによると「絞り込んだニッチなテーマ」「コンパクトサイズ」「全体設計をかっちり」「短期で制作可能」の4つが特徴だといいます。

「『この情報、探したけれどあまり見つからないぞ』と思ったら、それを自分でミニサイトにしています。今も定期的にメンテナンスをして続けているのは10程度。ずっと好きなもの、継続している趣味のサイトが残り続けている感じですね」

ウェブサイトを複数運営している人は、少なくありません。ただ、和田さんがそこから一歩抜け出したのは「肩書き」によるところが大きいそう。「◎◎コンサルタント」「△△スペシャリスト」「□□ソムリエ」など、最近さまざまな肩書きをよく見かけます。

 

「私自身、あまり人前に出るタイプでないというのもあって、自分で『◎◎コンサルタント』とか名乗るのは少し恥ずかしくて。それで、職人だったらコツコツ作り続けている感じが出ていいかなと思い、『ミニサイト作り職人』と名付けました」

それまでも10年以上ミニサイトを作っていたにもかかわらず、ただ肩書きをつけただけで、周りの見る目が激変。別にキャリアが変わったわけではないのに『ミニサイト作り職人の和田さん』と紹介されることが多くなり、気づけばノウハウを話す機会ができたり、セミナーなど誰かにアウトプットする機会が増えたりして、その結果、2016年に『ミニサイトをつくって儲ける法』という書籍まで出版しました。

「肩書きをつけなかったら、ただサイトをいっぱい運営している人で出版のお話は来なかった。『和田さん50個以上サイト運営をしてるんだって』で終わっちゃうはずなんですよね。

それが、肩書きをつけることで、自分自身もそれに合わせて引き上げようとしたんだと思います」

名刺交換などで肩書きに興味を持たれることが増えると、説明する機会も増える。そうするうちに、自分のやっていることが体系化され、整理されていく。まさに、器を大きくすることで、それに合わせて成長していく感じです。