「完全オフ」の時間がエネルギーの源
——ちなみに、アン ミカさんが前向きでいられるためにしていることはありますか? インスタを拝見していて、夏や年末にはしっかり休暇を取って、メリハリのある働き方をされているのがとても素敵だなと感じています。
アン ミカ:元々、私は全然「休まない」人だったんです。そんな私を見かねた旦那様が、婚前契約の中に「夏は10日から2週間。年末は3週間から1カ月は休暇を取ること」を追加したんですね。しっかり遊んで休息を取ってこそ、いいアイデアも湧いてくるし、感性も磨かれる。今では、たしかにそうだなと思います。彼はアメリカの方ということもあり、そういった考え方が根付いていました。
私も旦那様のおかげで、自然に触れる時間や体を動かすことも増えました。もし長期の休暇を取れなかったとしても、数日の休みが取れたらちょっとした小旅行にサクッと出かけたりしてリフレッシュしています。旦那様は、本当に私の休暇の取らせ方が上手なんです(笑)。もはや専属の「休暇取らせ屋」ですね。
失うものより、得るものに目を向ける
——「休暇取らせ屋」! もはやプロですね……。一方で、芸能のお仕事をされていると、長期休暇を取ることに抵抗感があったりはしないですか?
アン ミカ:例えば、自分が休んでいる間には、その席を誰かが座るわけですよね。それが恐いと思うときもあったんです。今も完全に「ない」とは言い切れません。ただ、逆に考えると、休むことで改めて自分の存在を感じてもらえる……ということもあると思うんです。
それに、休むことにはマイナス面もあれば、当然ベネフィットもある。「休んでよかった」と言えるように行動するのも、自分自身だと思っています。私は今年の吉方位が北東なので今年の旅行先はアラスカに行って開運してこよう! いや、「でもちょっと寒いし遠いから、夏にカナダのイエローナイフに行ってオーロラを見るのはどう?」 などと、事前にあれこれ楽しくプランを練るのも「休んでよかった」と思えるようにするための秘訣かもしれません。
普段は忙しくて、なかなか長期のお休みが取れないご夫婦も多いですよね。「この1週間休んでくれたら、あなたの仕事の効率もきっと上がるよ!」「1週間休んでくれたら、その後は家事も休んで飲みにも行ってきて!」と、お互いに「休みを取ることを支え合う」ことで、もっとラクに、一緒に羽を伸ばせる時間が増やせるんじゃないかなと思ったりもします。毎日頑張るだけじゃなく、「一緒に休もう」と言えることの素敵さは私が旦那様から学んだことですが、もしよかったら参考にしてみていただけたら嬉しいです。
『スーパーポジティブ日めくりカレンダー 今日もアン ミカ』
著者:アン ミカ 講談社 1650円(税込)
ロングセラーの日めくりカレンダーに、新作が登場! 「回そう 笑顔の観覧車」「あなたの一生の味方は『自分』です」など、アン ミカさんだからこそ紡げるポジティブメッセージが満載。毎日目にする場所に置けば、「今日一日、この言葉を心がけてみよう」とポジティブ思考が習慣化するはず。アン ミカさんのエネルギーあふれる写真と一緒にハッピーな一日のスタートを切れる、プレゼントにもぴったりな日めくりカレンダーです。
ヘアメイク/古本和重 アンズマネージメント
スタイリスト/加藤万紀子
取材・文/金澤英恵
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