苦手意識を持った人の視点で話し方のコツを紹介
自分の言いたいことをうまく言葉にできなかったり、特定の人の前だと緊張してトンチンカンなことを言ってしまったり、自分の発言が相手の気分を損ねたのではないかと心配になったり……人と話すときにこういった不自由さを感じてしまう人は多いのではないでしょうか。
筆者も人と話すことには苦手意識を持っていて、社会人生活を通して話し方はそれなりに上達したという実感はありますが、苦手意識の克服までは到達できずにいます。若い頃から伸び伸びと人と話せていたら、もっと良い人生を歩めたのではないか? と未練がましく思うこともしばしばです。
ここまでではないにせよ、人と話すことに多少の不自由さを覚えている人がいたら一度目を通していただきたいのが、暮らし系雑誌「暮らしのおへそ」の編集ディレクターとしても知られる文筆家・一田憲子さんの著書『すべて話し方次第』です。
本書には一田さんが見出した人間関係を良くする話し方のコツや、対人コミュニケーションの本質などがつづられていますが、「社交的なほうではなく、友達も少ないし、みんなとワイワイおしゃべりを楽しむ、というタイプの人間ではない」と自身のことを分析している一田さんだけに、苦手意識を持った人の気持ちに寄り添って書かれているのが印象的でした。「〇〇であるべき」といった圧もないため、「ダメな自分」を突きつけられて読むのを途中で断念することもないでしょう。
そんな本書から、今回は「気難しい人、高圧的な人」との話し方について触れた部分を抜粋したいと思います!
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