私は専業主婦になる前、UNICEF東京事務所の広報官として、他のさまざまな国連機関の日本事務所で働く仲間たちとも協力しながら仕事をしていました。その仲間たちが皆、今年に入ったあたりから何で忙しいかというと、3月14日から18日まで仙台で開かれる第三回国連防災世界会議へ向けての準備です。

その会議には、世界193カ国の首脳・閣僚など政府代表団、国際機関や非政府組織(NGO)の代表などが参加し、国際的な防災戦略を話し合います。そして、防災に関する新たな行動枠組みが採択される予定です。日本は過去にも、横浜と神戸でそれぞれ第一回、第二回の国連防災世界会議をホストしています。

今回の会議を通じて、各国連機関はそれぞれの専門的な立場からメッセージを発信します。例えばUNICEFでは、防災や復興を計画し実行する上で、とりわけ災害の影響を受け易い子どもたちに留意する必要性を訴えることになります。そうした広報の一環として、プロサッカー選手の長谷部誠さんが登場する公共CMが制作され、街頭ビジョンなどで放映されています。長谷部さんは昨年12月、スマトラ沖大地震・インド洋津波から10年という節目に、インドネシアの被災地を訪れました。また国内では、これまで印税などを日本ユニセフ協会に寄付していて、東日本大震災で被害に遭った幼稚園の再建に役立てられ、継続的に現地にも足を運んでいます。

 

国連防災世界会議については、また開催される頃に、もう少し詳しくお伝えしたいと思っています。

公共CMや一般市民対象のシンポジウムなど、国連防災世界会議に関する日本ユニセフ協会の取り組みについて、もっと知りたい方はこちらから。(同協会HPへ)