「盛る」アイメイク全盛期を体験した私たちは
意識してメイクを「抜く」ことが必要です
それは、よくアイメイクで言われる、「目を大きく見せること」や「目ヂカラをアップさせること」とはまったく異なります。ですが、「アイメイクは盛るもの」として青春時代を過ごしてきた今の40・50代の女性は、どうしても無意識のうちに「盛る」傾向が。
何も考えていないと昔の「クセ」だけで、盛るつもりがなくても、アイラインをしっかり引いて、マスカラもたっぷりつけて、モリモリにしてしまうんです。しかも、加齢とともに目もとの皮膚が落ちてきて以前より目が小さくなったように感じられると、より一層力を込めて、濃いアイメイクに仕上げてしまう。
ですがそれらは「目を大きく見せる」うえでも逆効果なんです。
まぶたの皮膚が下がってくるアラフォーは、たとえば目の輪郭をアイライナーで全て太く囲んでしまうと、二重幅がつぶれたり、下がったまぶたを強調したりすることになり、余計に目幅が狭く小さく見えてしまいます。
また、濃い色で目もとを締めようとすると重たい印象に仕上がります。
つまり、アラフォーは逆転の発想が必要です。
そこでオススメしたいのが「抜く」メイクです。目もとに「空き」をつくるような抜くメイクなら、目もとをフレッシュにし、明るい印象に導きながらそれぞれの魅力を引き出すことができます。
40代以上のアイメイクは「LESS IS MORE」。最小限のメイクで最大限の効果をあげることを心に留めてください。
ここまでご理解いただけたところで、次回からは具体的なアイメイクの方法を「アイライン」「アイシャドウ」「マスカラ」にわけてお伝えします。
本当に最小限のメイクなので「え? これだけ?」と思われるかもしれません。ですがほんの少しのことで、しっかり変わって見えるんです。難しいことは何一つありませんので、ぜひ次からの記事をチェックして挑戦してみてくださいね。
<書籍紹介>
『ディファインメイクで自分の顔を好きになる
“私だけの魅力”が絶対見つかる自己肯定メソッド』
著 水野未和子
定価 1400円(税別)
Kindle版も配信中!
講談社
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数々のファッション誌や広告で女優やモデルのメイクを手がけているメイクアップアーティスト、水野未和子さん。水野さんのメイクの特徴は、人によって違う、その人だけの魅力をディファイン(明確に)すること。何かを隠すのではなく、誰かのようになるのではなく、「自分になる」メイクです。この本では、あらゆる年代、あらゆる属性の誰もが自分の魅力を底上げできる「ディファインメイク」の考え方と、そのメソッドを詳しく紹介します。
取材・文/中田絢子
編集/國見 香
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