⑤ ジュエリーは、エリザベス女王のパールを着用
バーガンディーのドレスコートの胸元で美しく映えていたのが、パール&ダイヤモンドのチョーカーでした。
こちらといえば、エリザベス女王の国葬の際、キャサリン妃がお着けになっていたことでも記憶に残りますが、使用されているパールが、日本政府がエリザベス女王へ贈ったものということでも、さらに印象的なジュエリーです。黒はもちろん、今回のお洋服との組み合わせも気品があり、皇太子妃らしいジュエリー選びだったように感じました。
加えて、私が予想するに、カタール国旗のもう一色、白にちなんでパールを選ばれたのではないかと推測して、勝手に感動している次第です。
ダイアナ妃同様に、キャサリン妃もこの4連チョーカーが程よい華やかさで、とてもお似合いになるので、今後もさらに愛用されることが予想されます。
続いて、うっかり見逃しそうになった、キャサリン妃のお着替え……です!
⑥ パレス内では、靴を履き替え!
儀礼的な歓迎式典のあと、馬車パレードによりバッキンガムパレスに戻られた皆様。プライベートランチ、そしてカタールにゆかりのあるアイテムの展示をご覧になったキャサリン妃でしたが、ふと注視してみれば、お洋服と靴が違っていたんです!
アウター感のあるアレキサンダー・マックイーンのドレスコートからワンピースに変わり、ブーツだった靴もパンプスへと履き替えられ、室内外でしっかりTPOに即した装いにされた皇太子妃。となれば、もしや、先程似ていると述べたエポニーヌ・ロンドンのお洋服を下に着用されていたのか、もしくは、ともに前開きのデザインがゆえに、サクッと羽織り変えられた可能性も……。
さらにタイツも、肌がほんのりわかる程度のデニール数、色もお洋服や靴にあったものを選ばれていることがわかります。
実に細かい!!!! そして、さすがのこだわり!! と、感動させられたシーンでした。
最後は、2年前のキャサリン妃のお姿です。
⑦ 皇太子妃に成り立て 2年前のキャサリン妃ファッションと比較
こちらが2年前、同様に国賓(南アフリカの大統領)が英国を公式訪問した際に同席された、キャサリン妃ファッションでした。記憶に残ってはいるものの、遠い昔にすら思えるほど印象が異なり、まだフェミニンで可愛らしさが強いですね。
レトロなテイストが得意な英国ブランドゆえに、鉄板シルエットのフィット&フレアーに太めのプリーツスカートが甘めの印象に。さらにお帽子も、ピルボックスタイプで後ろにはボウがついていたりと、やはり甘めモチーフがアクセントにもなっています。
この頃といえば、女王の逝去から約2ヵ月後で、皇太子妃となられてすぐ、ともいえる時期。それから2年が経った今週のキャサリン妃ファッションと比較すると、印象が大きく変わりましたよね。デザインはシャープに、そしてカラーも強く鮮やかになりました。
ご病気を経験されたことでより強くなられたことでしょうし、そんな中皇太子妃としての自覚と意識を強くもって成長されたことが、ファッションにも表れているようです。
文/にしぐち瑞穂
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