IWC「ポルトギーゼ ハンドワインド エイトデイズ 75th アニバーサリー」は、肌馴染みのいいレッドゴールド×上品なブラウンのアリゲーターストラップ。アクセントになってくれる“主役時計”だからこそ、コーディネートはシンプルに。

 昨年、会社設立5周年を迎え、自分へのお祝いに IWC「ポルトギーゼ ハンドワインド エイトデイズ 75th アニバーサリー」を購入しました。以前からずっとIWCが好きで、特に初期のデザインが好きなのでアンティークを探していたのですが、この75周年モデルは初代ポルトギーゼの復刻版。当時のオリジナルロゴやシンプルでクラッシックな文字盤など、胸キュンポイントがすべて押さえられていたのです。2015年の発売当時から気にはなっていたのですが、お値段も高いのでずっと悩んでいて・・・。ある時、世界限定175本だったものが、2016年時点で日本に一本だけ残っていると言われ、これはもう運命だと思って購入しました。手巻きなので8日に一度巻く必要がありますが、その手間さえも、なんだかオトナになった証のような気がして(笑)愛おしいです。

 IWCを購入する以前は、30歳の時に母から譲り受けたヴァンクリーフ&アーペルのブレスレットウォッチを愛用していました。小ぶりなイエローゴールドの時計にダイヤがあしらわれたデザインは、上品な女性らしさと適度な華やかさが優秀で、母が使っている時から素敵だなと思っていたもの。主張し過ぎないデザインでどんなスタイルにも合うのですが、着物にしっくりくるのも重宝しています。

 私にとって時計とは、自分を見つめる時間を作ってくれるもの。努力してきたことの証として身に着けたり、母が過ごした時間を受け継ぎ、さらにその上に新たな時間を積み重ねていったり・・・。時計を見るたびにそんな思いが頭をよぎり、幸せな気持ちになることもしばしば。時計は、ファッションアイテムであると同時に、自分の内面と向き合うためのスイッチなのだと思います。
 

ブラックトーンのコーディネートにメリハリと華やかさを添えてくれる、ヴァン クリーフ&アーペルのブレスレットウォッチ。存在感を主張し過ぎないデザインなので、キレイ色や柄物の着こなしとも相性よく馴染んでくれます。


CREDIT:
(IWCのカット)
トップス/ギャップ
デニム/ブラック バイ マウジー
シルバーブレスレット/ハム
ゴールドブレスレット/アンティーク
バッグ/ステート オブ エスケープ
シューズ/サントーニ

(ヴァン クリーフ&アーペルのカット)
ブラウス/エキプモン
パンツ/Jクルー
ゴールドブレスレット/THIKASHI
シルバーブレスレット/RAY ADAKAI
サンダル/ピッピシック
 

PROFILE 熊倉麻美さん

リエート代表。カジュアルからラグジュアリーまで幅広いブランドのPRやコンサルタント、イベント企画などを手掛ける。1978年福岡県生まれ。肉とハワイ、ファッションをこよなく愛する。

 

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レッドゴールドが艶やかな表情
IWC「ポルトギーゼ クロノグラフ」

クラシカルかつ洗練されたシンプルなラウンドケース。女性の腕にほどよくフィットする40.9mmというケースサイズも人気の秘密。時計・各「ポルトギーゼ クロノグラフ」(18Kレッドゴールド×アリゲーターストラップ)¥1630000(税抜)/IWCシャフハウゼン

すっかり人気が定着し、ひとつのスタイルとして確立された感があるビッグフェイスウォッチ。マニッシュな外見も、手首を華奢に見せることで逆説的に女っぷりを上げてくれる存在感も、いまでは大人のこなれ感に欠かせないアクセントです。人気の火つけ役は、言わずと知れたIWC。なかでも「ポルトギーゼ」は、優雅なスクエアケースが一世を風靡していた1930年代後期、高精度を追求するため大型ラウンドケースに懐中時計のムーブメントを搭載したことが始まり。IWCの独創性と精度へのこだわりを物語る、象徴的なコレクションなのです。ミモレ世代へのおすすめは、「ポルトギーゼ クロノグラフ」のレッドゴールドケース。あたたかみのある輝きは、ハンサムなビッグフェイスにエレガントな艶を添え、奥行きのある女性らしさを表現してくれそうです。

構成・文/村上治子