ブータン料理の食材は、唐辛子以外の野菜では青菜、トマト、玉ねぎ、ジャガイモがレギュラー選手。乾した牛肉や豚肉をもどして、野菜と春雨で煮込みにしたり、炒めたり、このような料理の場合は唐辛子は脇役として参加します。きのこも季節によってはたくさん使われるようです。
私が現地にいた時期は生のきのこはありませんでしたが、秋には松茸も沢山取れるようで、地元の人に自慢されました。

何だか懐かしい気持ちになる光景。美しい台所の様子。お母さんも綺麗!

ご飯は赤米をよく頂きました。日本のごはんのようなもっちりとした炊き上がりではなく、さらっとしていて、そのせいもあって沢山食べられてしまいます。ブータンでは炭水化物カットなんて気にせずまいりましょう。ご飯とおかず、最高じゃないですか!

母娘の台所でのやりとり、傍らで見ていて和みました。美味しいものは美しい台所から。


ブータンの人達の食べるごはんの量は食べ盛りの男の子並みですが、太っている人はほとんど見かけませんから、これも唐辛子の効果なんでしょうか???

お母さんが作ってくれた料理。何種類も野菜が入っていて豊かです。もちろんお味も素晴らしく美味しかったです。


汁物はインド料理で馴染みのあるダル(レンズ豆を煮たもの)がスタンダードです。こちらには全く唐辛子ははいっていない、お腹に優しい味です。出かけた先で具合が悪くなってもこれがあればなんとかなるかも、、、ダルはまさにそんな一品です。
食堂や一般家庭のキッチンを覗くと、非常にシンプルで健康的な調理方法で、安心していただくことの出来る食事であることが見て取れます。一般的にアジアの国々で使われている化学調味料などは一切見られませんでした。

お母さんの台所で見つけた、美しい唐辛子の佇まい。飾らない暮らしの道具もこの空間にしっくりときていていいなあ。


そしてもうひとつ、この国の食料に関して素晴らしい点は、流通している野菜全てが有機農法で育てられているということです。その理由が興味深いのです。農薬を使って育てた野菜で国民が病気になった場合、それを治療することを考えたらはじめから安全な食料を供給するほうが良い、という考え方なのだそうです。国民の健康を守っていこうという姿勢のある国、本当は当たり前のことですが、そんな国のあり方に感心するとともに羨ましい気持ちさえ起こるのでした。

モモ(餃子)はおやつによく食べました。辛いタレをつけて食べます。

 

\ブータンはこんなところ/

 

人口 71万人
首都 ティンプー(標高2334m)
面積 38400㎢
国教 仏教
言語 ゾンカ語 英語
通貨 ヌルタム(1ヌルタム=1インドルピー)


*外国人は基本的に滞在にあたり公定料金が定められている。季節により変動があり、一人旅の場合1日240から290US$

【日本からのアクセス】
タイのバンコク経由が一般的。インドの一部の都市からのフライトもあり。


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